プロバレーボールの八百長事件を捜査している検察が、女子プロバレーボールでも八百長があったとする供述を確保し、捜査を進めていることが、9日までに分かった。
女子スポーツの八百長は前例がない。昨年のプロサッカーKリーグ、先の男子プロバレーボールに続き、女子プロバレーボールまでもが八百長に関与したと伝えられ、波紋は広がる一方だ。
事件を捜査している大邱地検強力部(凶悪犯罪担当)=チョ・ホギョン部長=は、先ごろ八百長の疑いで逮捕した韓国電力公社(KEPCO)所属の現役選手と元選手計3人、今月8日に緊急逮捕した27歳と24歳の現役選手2人など、男子選手を取り調べたところ「一部の女子バレーボール選手がブローカーと手を組み、八百長に加担したと聞いている」との供述を確保したという。
検察は、女子バレーボールの八百長が違法なスポーツ賭博サイトに関連して行われたことを把握し、捜査線上に浮上した女子選手らが八百長に加担したかどうかを確認している。
検察はまた、国防部(省に相当)に捜査協力を依頼し、軍のチーム「尚武(韓国軍体育部隊)信協」所属の現役選手1人も同様の容疑で調べているとされ、事件は男子バレーボール界全般に広がっている。軍検察の関係者によると、軍検察は9日に捜査官1人を大邱地検に派遣し、該当選手が八百長に加担したのかを確認しているという。軍のある幹部は「尚武チームの現役選手が八百長を企んだり、加担したりしたとすれば、これは明らかな犯罪行為だ。場合によってはチームの解散も検討する」と話した。尚武は現在、招待チームとしてプロリーグ(Vリーグ)に参加している。
このほど緊急逮捕された現役選手は、先に逮捕された現役選手・元選手らが八百長をしていたVリーグ2009-10シーズン(09年11月-10年3月)以降に入団した選手であるため、検察は八百長が数年にわたり広範囲に行われたものとみている。