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細野原発事故相:福島の原発再稼働「全くあり得ない」

 細野豪志原発事故担当相は11日、青森県三沢市で開かれた討論会で「福島にある原子力発電所の再稼働は、全くあり得ないと明確に申し上げる」と述べ、東京電力福島第1、第2原発の再稼働を認めない考えを明らかにした。また4月に発足予定の原子力規制庁について、経済産業省の影響を排除するため、課長級以上の人事は自ら面接した上で決める意向も表明した。

 福島県内には、事故を起こした第1原発1~4号機と、同5、6号機、第2原発の1~4号機の計10基がある。政府と東電は昨年12月、第1原発1~4号機の廃炉工程表を作成。だが、それ以外の6基について東電は、明確な方針を示していない。一方、県は、県内全ての原発の廃炉を求めている。

 県内の原発については枝野幸男経済産業相も昨年9月、毎日新聞などとのインタビューで「(再稼働への)地元の理解を得られるとは思わない」と、廃炉は不可避との認識を示している。

 原子力規制庁に関しては「経産省の影響のない組織にする。長官が最大のカギだが、課長級も全部面接しようと思っている」と語った。【笈田直樹】

毎日新聞 2012年2月11日 21時21分(最終更新 2月12日 1時19分)

 

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