野宿自転車

ドラゴン殺しを作る

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それではさっそく、今回製作した大剣『ドラゴン殺し』を紹介しよう。

ドラゴン殺し

まずは全体像。
T部長の身長は179cm。こうして一緒に写っていると、その巨大さがよく分かると思う。

続いて剣の各部に注目して解説する。

これがグリップエンド。
スタイロホームをヤスリで削って製作。ちなみに、ドラゴン殺しの製作全般に用いたヤスリは木工用棒やすりと紙やすり(60番・120番・240番・400番)である。 本物と形が違うのはご愛嬌。


これがグリップ。
角材を彫刻等で削って角を取り、やすりで形を整え、上から包帯を巻いた。包帯の巻き初めと中間部分、そして巻き終わりはボンドで固定してある。


刃の根元の装飾。
これもスタイロホームで製作した。この部分は物々しさを出すために、わざと荒いやすりで表面を傷つけ、それから塗装した。中央の金具は意外と高く、これ一つで700円もした。


刀身。
釘が浮いているのはご愛嬌。刃の中心(ベニヤ板)の塗装は満足のいくものだが、刃の外側(スタイロホーム)の仕上がりには若干の不満が残った。

スタイロホームの部分とパテの部分とで色の乗り方が異なったため、境目がはっきり分かってしまう。この部分にパテを乗せるのはやめたほうが良いようだ。

ちなみにこのパテはアサヒペンの『スーパーパテ』。速乾性で、乾いた後は水性塗料でも油性塗料でも着色できるとあった。たしかに、パテ部分だけを見ればキレイに塗装できている。


刃先
この部分が曲者だった。前ページの図を見れば分かると思うが、この部分には中心部に角材が入っていない。そのため、ベニヤ板の微妙な反りによってスタイロホームとの間に隙間が出来てしまった。

その隙間を埋めるためにスーパーパテを使用したのだが、今思えばベニヤ板を一枚角材に固定した後、スタイロホームを接着し、その後に2枚目のベニヤ板を…という順序で作業していれば上記の塗装による問題は生じなかったはずである。

次回(?)は気をつけようと思う。


剣を横から見たところ。
先ほどは「鋭角に…」という表現をしたが、完全に尖らせてしまったらいくらスタイロホームでも強度に問題が生じるような気がしたので、丸みを帯びた 形状に仕上げた。

以上、説明終わり。
色々と反省点はあるが、総合的には満足のいく仕上がりになったと思う。

8月2日の昼間、便邪眠宅に押しかけ便邪眠にこれを押し付け…もとい渡した。そのときの反応は、

便邪眠「どこに置けばいいんだよ!」

うん、頑張って。
置き場に困っていた(当たり前)が、剣の出来には素直に感心してくれたので、僕としては大満足の結果となった。

春先の雪像作り、そして今回のドラゴン殺し…、大きなものを作るのは非常に楽しい。これに懲りず、いつの日かまた何か巨大な凶器を作ろうと思う。次は誰の誕生日か…?


・おまけ

ドラゴン殺し
初めは真面目に構えてみるが…


すぐにハードゲイ。

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