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ホームセンターにてドラゴン殺しの材料を物色していた僕は、とある青い板に目を付けた。 その板の名前は「スタイロホーム」。 厚さ3cm、面積1.5m×2mのもので1900円と手ごろな値段。触った感触は発泡スチロールに近いが、密度が高いからか十分な強度を持っているように思えた。店員の話では、発泡スチロールと同じように加工できるということだった。 俺「これは使える!」 そう確信した瞬間、こんなアイディアを思いついた。
1、ベニヤ板を角材に固定(釘使用)。 大まかな構造はこんな感じ。スタイロホームの厚さと同じ幅の角材をチョイスすることがポイントだろうか。(今回は3センチ)
ベニヤ板は薄すぎると強度的に問題が生じ、厚すぎると見た目が悪くなると考え、直感で厚さ5ミリの板を選んでみた。 刃の部分の強度には若干不安があるが、発泡スチロールに比べればだいぶマシだろう。 並の人間には持ち上げることすら出来ない重さに仕上げられれば理想的だったが、その点は妥協することにした。 剣の大きさは以下の通り、
全長 2m10cm ある程度考えがまとまったので、さっそく材料を購入して製作に取り掛かる。
この後、角材にベニヤ板などをくっ付けた後ではグリップ部分を削りだす作業の難易度が上がってしまうと考え、先にグリップを丸く削りだすことにする。
そして…、 T部長に協力してもらったり、 まぁ色々あった末に… 完成。
俺「…しまったぁぁ!!」
作業に熱中するあまり、作業途中の写真を撮るのを忘れてしまった。 これでレポートを終わったのでは何の参考にもならないので、もう少し説明しておこうと思う。実は作業は当初計画していた順番ではなく、以下のように進行した。 1、ベニヤ板をカット。 上の工程を見ていると「なぜ計画通りにせず、先にベニヤ板を2枚とも固定してしまったのか ?」という疑問が沸いてくると思う。当然の疑問だと思う。そしてこの疑問に対する、某団長の答えはこうだった。 某団長「早く剣の形にしたかったんだよ!」 うん、それならしょうがない。 バイトや学校、それに空手の合間にコツコツと作業を進めることになったため、製作には1週間も掛かってしまった。 恐らく今もう一本ドラゴン殺しを作ろうと思ったら、ベニヤ板・角材・スタイロホーム代だけの7〜8千円で作れるのではないかと思う。正確に計算したわけではないが…。 次ページでは写真満載でこの『ドラゴン殺し』の各部を解説する。 |