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ある日、僕とT部長は気が付いた。 「便邪眠の好きなもの…?」 閃いた。 主人公ガッツの愛剣『ドラゴン殺し』 『それは剣というにはあまりにも大きすぎた という原作内の紹介文の通り、
全長 約2m などという化け物のようなスペックを持った大剣である。 俺「ううむ、考えれば考えるほどこれしかないような気がしてきた!よし、やるぞーー!!」 とまぁこんな経緯で実物大のドラゴン殺しをプレゼントすることに決定。こんな巨大な凶器は市販されていないので 、自作することにした。 まずインターネットで剣の作り方について調べてみた。出来るだけ早く完成させるには、先人たちの知恵を借りるのが手っ取り早いと考えたためだ。 もちろん、真っ赤な鉄を打つような本格的な作り方ではなく(もちろんそれが理想だが)、僕が参考にしようと考えたのはコスプレをする人々の知恵だ。 その結果、いくつか「おぉっ!」と思えるページを発見することはできた。しかし、残念ながら全力で振るうことが可能な『ドラゴン殺し』を 製作した人、もしくは それに似た大きな剣の製作方法を記したページを見つけることはできなかった。 まぁそれもそうだろう。調べているうちに分かったのだが、コスプレ会場に持ち込めるブツの大きさには制限があることが多いようだったし、なにより、コスプレで大切なのは『見た目』 だけなわけで、実際に振るうことなんて考える必要はないからだ。(これは僕の個人的な見解) だが、僕はハリボテの剣には興味が無いし、そんなに貧弱なブツをプレゼントするつもりは無い。そう、この剣は実用可能なものでなければいけないのだ。(この場合の“実用”とは、素振りのことを指す。…念のため) 実践派の僕は、実際に材料を目の前にしないとアイディアが沸いてこない(単に経験不足という説もあり)。そこで、東急ハンズやビーバートザンに行き、 さまざまな素材をその目で見て、触って、考えた。 ・頑強な木材で作ろうとすると費用が掛かるうえに、意外と加工も難しい。 どの素材も一長一短。さて、うしたものか…。 その板の正体は…次ページに続く。 |