豊橋市視聴覚教育センター [23:愛知県]
施設外観
ドーム内
コンソール (立ち入り許可をいただいております)
プラネタリウム施設概要
光学機 - PANDORA
ディジタル機 - VIRTUARIUM II (光学機南北2台打ち)
ハイブリッド方式 - Yes (PANDORA HYBRID)
その他機器 - プロジェクションギャラリ, 汎用プロジェクタ (ドーム北側スクリーン下)
ドーム径 - 15m
座席配置 - 一方向水平タイプ (170席, 一部段差あり)
訪問日時
2012/02/04 11:00
観覧番組
11:00 - スペースエイジ~宇宙を目指すものたち~ (オート投影, Mirage3D)
本編前にライブによる星座解説, 続いてオートによる星座解説「星に想いを馳せて」(五藤のライブラリか)あり
観覧料(大人)
投影ごとに300円
メモ
・11月に投影システムをリニューアル, 予算の都合上太陽/月/惑星投影機は導入せず, 恒星以外の天体や星座絵などはディジタル機から出力, 相互の位置合わせ精度は極めて高い
・光学機は安定性に若干問題を抱えている模様(まれに制御不能になる?)
・リニューアルを急ぐあまりチューニング工数をあまり掛けなかったのでは思いたくなるほど, ディジタル機はとにかくクオリティが低い, 輝度や彩度が低いわりに黒く鮮やかな(!)ブレンディングラインははっきり視認でき, 全体的にフォーカスが甘いほか水平線周辺では1台打ちの全天周プロジェクタよりひどい収差あり, 何を見せたいのかという方向性が伝わってこないセッティング
・ディジタル機の問題については解説員氏も認識しており, 不満を感じている様子
・リニューアル後3ヶ月にしては客入りが寂しく, 今後ライブ解説の割合を増やすなど番組構成の見直しが必要かもしれない
・汎用プロジェクタは投影開始前の番組/イベント紹介に利用
・解説とは別に地球上空や土星の環の中などを移動する映像をディジタル機からデモ的に流しながら, いくつかの惑星の概要や番組本編に関連する話題を口頭で紹介
・番組冒頭ではディジタル機から天文台ドーム内部のCGを出力, 徐々に開いてゆくスリットからドーム外に視点を移したところで, 恒星の表示をディジタル機から光学機へとフェード処理(専用投影機のない月と惑星はそのまま, 環境音はないが焼津のライブ解説番組と似た演出)
・ライブの星座解説では木星とエウロパ, M31, ベテルギウスと超新星爆発, M42, M1, ばら星雲とそれぞれが所属する星座について簡単に列挙, 慣れていないのかたどたどしい語り
・続くオート解説は永田美絵氏の解説音声入りで, ディジタル機による日の入りの演出に続いて光学機に切り替え, 代表的な冬の星座を紹介するというもの, 最後の日周に合わせ解説員が口頭でカノープスについて補足, 月と惑星の投影はなし
・全編CG作品となる「スペース~」はディジタル機から出力, スプートニク計画を端緒とするアメリカとロシアの宇宙開発競争から, 協調のシンボルとも言うべきISS, 民間有人飛行や将来の探査にいたるまで, 比較的フェアな目線で要所を押さえつつ宇宙開発全体を俯瞰できる良作, 特に有人宇宙機に関心のある人にはお薦め(ナビゲータである劇団ひとりの存在感はやや薄いか)
【基本設備 - B, 設備活用 - B, 番組内容 - A, 観覧環境 - A】