去年、大崎町で、母親の遺体をおよそ9カ月間放置し、年金をだまし取った罪に問われている男の初公判が鹿児島地方裁判所で開かれました。
男は起訴内容を全面的に認め、検察側は懲役3年を求刑しました。
死体遺棄と詐欺の罪に問われているのは、大崎町野方の無職、内薗厚治被告(54)です。
起訴状によりますと内薗被告は去年2月、近くに住む母親のアツ子さん(78)が死亡していたにも関わらずそのまま放置し、アツ子さんの年金およそ55万円をだまし取ったとされています。
10日の初公判で内薗被告は、起訴内容を全面的に認め、動機については「パチンコがしたかった。欲に勝てなかった」と述べました。
そして、検察側は「身勝手な動機に酌むべき事情はない」などとして懲役3年を求刑しました。
判決は今月21日に言い渡されます。