深刻な医師不足が続く伊賀市の上野総合市民病院で内科の常勤医が半年ぶりに勤務を開始したことについて、内保博仁市長は1日、内科医の増員に向け調整していることを明らかにした。「来月には、4月以降の医療体制を発表できるよう頑張りたい」と話した。
定例記者会見で述べた。同病院は昨年6月末、内科医1人が退職して以降、内科の常勤医がゼロという非常事態が続いていた。平日日中は、滋賀県や名古屋市の病院から応援を受けて内科の外来診療を続けており、平日夜間や休日の2次救急の当番時間帯も、別途応援を受けている。
1月1日付で着任した男性内科医は、研修を経て23日から診療を開始。外来や2次救急を担当している。内保市長は「入院患者の受け入れを考えれば内科常勤医の増員は不可欠」と述べた。【伝田賢史】
〔伊賀版〕
毎日新聞 2012年2月2日 地方版