バナナマン設楽の実力

＜ポスト紳助！？フジの朝の顔に抜擢＞

　ポスト紳助にダークホースが登場だ。４月からフジテレビ系で始まる情報番組「ノンストップ！」の司会をお笑いコンビ・バナナマンの設楽統（３８）が務めることになった。

　設楽は、相方の日村勇紀とともに、「バナナマンの神アプリ＠」（テレ東）、「キカナイト」（フジ）など１０本のレギュラー番組と、「シルシルミシル」（テレ朝）、「リンカーン」（ＴＢＳ）など３本の準レギュラー番組を抱える売れっ子。最近は、俳優やナレーター、声優の仕事も多い。バラエティー番組やアニメ映画の日本語吹き替えなど幅広く活躍している。

　もっとも、情報番組の司会は初めてだ。主婦層を相手にする「朝の顔」なんてやれるのか。

　お笑い評論家のラリー遠田氏が言う。

「設楽さんはバナナマンのネタもつくっていて、とても器用な人です。お笑いだけでなく、場の空気を読む力もある。朝の情報番組は独特な雰囲気があり、馴染むのは大変でしょうが、うまくハマれば司会のオファーは増えそうです」

　コント赤信号の渡辺正行の付き人を経て、９３年にコンビを結成し、今年１９年目。ボケとツッコミがはっきりしない独特の芝居仕立てのコントで定評がある。

「テレビで笑いがつくれるし、順調に出世してきた。後輩からも好かれている。芸人からの評価も高い。紳助さんのように化ける可能性は十分あります」（ラリー遠田氏）

　加藤浩次、上田晋也に加え、４月からＮＨＫの情報番組でメーンキャスターを務める原田泰造と司会芸人は急増している。ポジション争いの激化は必至だ。

（日刊ゲンダイ2012年2月9日掲載）