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【スポーツ】

真央 トリプルアクセル決めた 封印解いていきなり2回成功

2012年2月10日 紙面から

公式練習でトリプルアクセルの練習をする浅田真央=コロラドスプリングズ(共同)

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 【コロラドスプリングズ=田中一正】フィギュアスケートの四大陸選手権に出場する浅田真央(21)=中京大=が8日(日本時間9日)、現地での初練習に臨んだ。ジャンプが跳びやすい標高1800メートルの高地の影響も受け、試合で回避を続けているトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)にいきなり2度成功し、好調をアピールした。大会は9日、男子ショートプログラム(SP)で開幕し、女子は10日にSPを行う。

 コロラドのリンクに初めて立った真央が、いきなり見せた。1回目の練習の最後に挑んだトリプルアクセル。クリーンに右足1本で着氷すると続けてもう一発。これもきれいに着氷する“大技連発”。ファンにも公開された客席から、自然と拍手が湧き起こった。

 昨年の四大陸選手権以来成功しておらず、今季のロシア杯から回避しているトリプルアクセル。練習で連発で決めるのも久々だ。勢いは止まらず2回目の練習では、フリーの曲をかけて3回転半に加え、2009年から試合で封印している連続3回転ジャンプにもトライ。3回転半は崩れたが連続ジャンプはきれいに決め、“完全復活”の気配まで漂わせた。

 気圧が低くジャンプが跳びやすいと言われるコロラドが、絶好調時の跳躍力と体のキレを取り戻させた。昨夏からコロラドを練習拠点の一つにしている無良崇人(20)=中京大=も「4回転ジャンプの調子が悪い時も、こっちで練習すると元に戻る感じがする」と“高地効果”を証言。真央の“天才ジャンパー”の本能が呼び覚まされた。

 佐藤信夫コーチ(70)は「ここは最初調子が良くても、途中から体がだんだん重くなる。安心できない」と慎重な姿勢を崩さない。だが「(日本の)練習でも十分良い時が出てきている」と復調を認め、3戦ぶりのトリプルアクセル解禁へ「ぜひそうなればいいとは思う」と前向きな発言が飛び出した。真央が真の姿を取り戻す時が、確実に近づいている。

 

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