NGO「公害・地球懇」が
この鷺沼ヴァンガートンの問題に注目し、
現地視察にきてくれました。

公害・地球環境問題懇談会(略称「公害・地球懇」/英文略称「JNEP
= Japan Network for Earth Environment and Prevention of Pollution)という NGO団体が、
その活動の一環としてこの鷺沼ヴァンガートンヒルズ問題に着目して、
2003年11月22日(土)、マイクロバスを連ねた大人数で、現地視察にきてくれました。


公害・地球懇」は、公害撲滅や地球規模の視野をも含めた環境保全問題にとりくむ活動体で
全国各地の住民団体、労働組合、農民団体や婦人団体、弁護士、医療団体、医師、学者、研究者など
個人会員で500名、団体会員100団体にもおよぶ大きな組織です。(オフィシャルHPはこちら

「公害被害者の救済をはかる」「公害そのものをなくす」そして
環境破壊を許さず、心地よく住み続けられる町をつくり、ゆたかな環境を子供たちに手渡す
という活動課題をかかげ、全国各地のダイオキシン問題や有明海の環境破壊問題といった
全国的規模の活動のみならず、ブラジルでの地球サミットへの参加や地球温暖化防止の京都会議への参加など
国際舞台においても活動を積極的に展開。政府への提言力も発揮して
「環境アセス法」の制定にも深く関わってきた経緯をもつ、実績豊かな団体です。


11月22日に「公害・地球懇」のみなさんがこの川崎を訪れたのは
巨大マンション建設ラッシュで緑地が削られ、まち壊しがすすみ、大気汚染の悪化に拍車をかけている川崎北部地域を視察。巨大マンション建設の代表的な現地を訪ね、地元で反対運動にとりくんできた住民代表の話を聞く。

という目的のために、わざわざ泊まりがけの「川崎合宿」を組んで来てくださったとのこと。
鷺沼ヴァンガートンヒルズ計画地の他、高津区久地における高さ63m(地上20階)の巨大マンション、および
高津区末長「久本山」における地下室マンションの全3箇所を視察されました。

さらにその視察の後、公害・地球懇のみなさまは学習・交流集会を開催し、つぎのようなテーマで講演・討論を開催されました。

〈Part-1〉 テーマ:都市開発と大気汚染

■基調提起 「小泉構造改革と都市開発問題」
■特別報告 (1)神奈川における「都市開発」と巨大マンション建設の問題
  (2)臨海部副都心開発など東京における「都市開発」の問題
  (3)川崎北部地域の大気汚染と患者救済にむけて
  (4)東京の大気汚染と東京大気汚染公害裁判勝利にむけて

〈Part-2〉 テーマ:ムダで有害な公共事業のストップ

■特別報告 (1)川辺川(熊本)のたたかい
  (2)有明海のたたかい
  (3)圏央道(高尾山・あきる野)のたたかい


当日は「鷺沼地域の住環境を守る会」の会員があつまって公害・地球懇メンバーのみなさまを出迎え、
この地におけるそもそものマンション紛争環境アセスの経緯への不審、そして
いまだになんの解決策も(その見通しさえも)示されていない土壌汚染問題などについて話し合い、
情報交換等を行いました。(守る会メンバーの一部は、学習・交流集会にも参加しました)


「公害・地球懇」のような組織の方々が、この鷺沼のヴァンガートンヒルズ問題に注目くださり、
わざわざ合宿を組んでまで現地視察にきてくださった、ということは
住環境という観点において事業者との闘いを余儀なくされている私たちにとって、
とても意味の大きなものであると感じています。

「鷺沼地域の住環境を守る会」では、今後も、この公害・地球懇のみなさまはじめ、
志を同じくする団体と連携をはかりながら、この鷺沼での闘いに取り組んでいくつもりです。



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