事業者が
鷺沼ヴァンガートンヒルズ計画を断念し、
事業を完全に中止すると表明しました。

2004年2月27日(金)、鷺沼ヴァンガートンヒルズ事業者(東急不動産、三菱商事、新日鉄都市開発)は、このマンション建設計画の完全中止を告知し、裁判に対しても「工事中止を理由に現場検証中止の申し立て」を、3月3日の裁判官現地検証の直前に出してきました。

「守る会」として大変不本意ながら、東京地裁による3月3日(水)の現場検証は、中止せざるを得ないこととなりました。(被告である事業者3社は、現場検証を何がなんでも実行されたくなかったようです)。

事業者は、土壌汚染を工事完全中止の理由にしているようですが、近隣住民の反対運動が原動力になり、実質的に裁判の不利を感じたからに違いない、と私たちは確信しています。(そうでなくては何十億、何百億もの収益計画を反古にしてまで事業完全中止などするはずがありません)

ともあれ、東急田園都市構想50周年を謳っていた事業者のもくろみは破れ、鷺沼にあの理不尽なマンションが建設されることはなくなりました。川崎市の新・建築基準により、この地にこのような設計のマンションは二度と建てられることはありません)。事業者が掲げる理由はどうあれ、私たち住民は目的を達することができました。

東急不動産さん長い間ご苦労様でした(終始、顔は見せても無言を押し通し、発言を求めても“私達は東急不動産さんと同意見です”と言うだけだった三菱商事および新日鉄都市開発さんもお疲れさまでした)。とりわけ、タナベ課長ご苦労様でした。あなたの日焼けしたお顔をあと数回拝見するだけで済むと思うと、私たちも或る意味せいせいいたします。まずは、こんどの「事後処理ミーティング」で、あなたのご説明をとくと拝聴させていただくことといたします。


但し、建築現場の汚染土壌は、そのままです。赤錆が浮き出たまま放置された鉄骨も、そのままです。土地の所有者はあの傲慢な姿勢を示していた東急不動産らから、元の持ち主である東急電鉄に戻ったようです。荒らされた土地の残務処理は、東急電鉄に移管されました。

私たち『鷺沼地域の住環境を守る会』の闘いは、相手を東急電鉄と、(どうやら後片づけをすることになったらしい)東急建設に相手を替えて、ひきつづき継続されていきます。この地の住環境のために予断は許されないな、と実感しています。

先週以来、とても頻繁に当HPへアクセスをくださっている東急電鉄および東急建設両社のみなさま、私たちは気を抜かないようにいたします。どうぞ今後ともよろしくおねがいいたします。


この「事業者の突然の計画中止発表」に関する新聞報道記事 → ここをクリック



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