家計が苦しくても、子どもが中学生のうちは塾に通わせる――。そんな傾向が高まっていることが、10日に公表された文部科学省の「子どもの学習費調査」(2010年度)で分かった。
調査は1994年から2年おきに実施。今回は全国の公私立の幼稚園、小中学校、全日制高校計1127校の約2万9千人を抽出して調べた。
それによると、公立中学に通う子を持つ世帯のうち、年収が「400万円未満」の層は17.4%。4年前と比べ、2割ほど増えていた。一方、この層が学習塾や家庭教師などにかける「補助学習費」は年間17万7千円で、4年前より2万円増加していた。