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しいたけ栽培 国に木材確保要請へ

2月9日 5時11分

しいたけ栽培 国に木材確保要請へ
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東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で、しいたけ栽培に使う木材が大幅に不足していることから、茨城県や栃木県などの生産者で作る団体は、国に栽培用木材の確保を求めることになりました。

茨城県や栃木県など関東や東北のしいたけ農家などで作る、東日本原木しいたけ協議会によりますと、福島県で生産されるしいたけ栽培用の木材は、放射性物質が付着して出荷できないものが多く、大幅に不足しています。
全国有数の産地だったことから、品薄感が強まり、ほかの産地の栽培用木材も10%から30%ほど値上がりしているということです。
しいたけの菌を植え付ける作業は、まもなくピークを迎えますが、栽培用木材を十分確保できなかったり、全く手に入れられなかったりする生産者もいるということです。
森林の放射能汚染で、福島県からの栽培用木材の入手は今後も難しい状況が続くとみられ、協議会は近く、国などに木材の安定供給と安全性の確保などを求めることになりました。
東日本原木しいたけ協議会の会長を務める、つくば市のしいたけ農家、飯泉孝司さんは、「放射性物質が検出されないしいたけを生産して、消費者の信頼を確保するため、行政には積極的な支援をお願いしたい」と話しています。