佐々木監督　沢を呼ぶ

　なでしこジャパンの佐々木則夫監督（５３）が９日、右ふくらはぎ肉離れで１０日から和歌山県内で行われる代表候補合宿を辞退したＭＦ沢穂希（３３）＝ＩＮＡＣ＝を、ポルトガルで開催されるアルガルベ・カップ（２９日開幕）に招集する意向を示した。

　なでしこジャパン、なでしこチャレンジの合宿に先だって行われたＵ−２０、Ｕ−１７の代表候補合宿。大いなる可能性を秘めた選手たちに熱視線を送った佐々木監督だが、沢について問われると、「僕も聞いているけど、そんなに問題ないと思う。大事を見てということでしょう」と話した。

　沢はＩＮＡＣのスペイン遠征中に行われた２日のバルセロナ女子との試合で、右ふくらはぎを痛めた。８日に帰国し検査を受けたところ、診断結果は肉離れで全治３週間。ロンドン五輪に出場する米国とも対戦するなど、チーム強化に絶好の機会のアルガルベ杯への出場は微妙な状況だった。

　周囲の心配の声をよそに、佐々木監督はアルガルベ杯招集についても、「全然問題ないでしょう」と断言した。なでしこジャパンの柱はあくまで大事を取っただけで、今後に大きな影響を及ぼすことは全くなさそうだ。

　　（島田明）