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“実力のあやちゃん”新本、56秒で準決勝進出…女子ボクシング

スポーツ報知 2月10日(金)8時3分配信

“実力のあやちゃん”新本、56秒で準決勝進出…女子ボクシング
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フライ級2回戦の1回、山路(右)に左ストレートを浴びせる新本
 ◆女子ボクシング 日本選手権兼ロンドン五輪予選・日本代表選考会第2日(9日・広島市中区スポーツセンター) フライ級などで準々決勝が行われた。アジア大会フライ級銅メダリストの新本亜也(25)=IBA=は1回56秒でRSC勝ち(レフェリーストップ)。女子ボクシング界のエースが、順当に準決勝進出を決めた。ミドル級のしずちゃんこと山崎静代(33)=よしもとクリエイティブエージェンシー=の陰に隠れがちだが、軽量級の五輪メダル候補“あやちゃん”は「オリンピックでメダルを取って注目を集めたい」としずちゃんにライバル心を燃やした。

 わずか56秒での準決勝進出にも、新本に笑顔はない。交錯した際に相手選手が左肩を負傷しての、RSC勝ち。不完全燃焼だった。「相手のけがが心配です。左をうまく使って勝とうと思ったが、その時間はなかった」とポツリ。穴を埋めるように、試合直後にも、ミット打ちなどでたっぷり汗をかいた。

 しずちゃんばかりが注目される女子ボクシングだが、エースはこの157センチの小柄なファイターだ。2010年のアジア大会で日本人初の銅メダル獲得。昨年5月のアジアカップでは、世界選手権2連覇中の中国選手に2ポイント差で敗れたが、世界トップクラスの実力を証明した。

 しずちゃんが会場に姿を見せなかったこの日は、5台のテレビカメラが新本の一挙手一投足を追いかけた。「これだけ多くのカメラの前でやるのは初めて。光栄なことです。女子が注目されるのはうれしい」。しずちゃんに対しては「注目されるのはしずちゃんのおかげでもある」と恩恵に感謝する一方、「でも、私は五輪で金メダル取って注目されたい」と対抗心をのぞかせた。

 地元・広島市生まれの25歳。アジア大会までは大手牛丼チェーン「すき家」で深夜アルバイトをしていたが、いっそう競技に打ち込むため、勤務先をボクシングジムに変更した。トレーニングは母校・広陵高で男子と一緒に汗を流している。「五輪に出て、金メダルを取りたい」。主役は私―。“あやちゃん”からも目が離せない。

 ◆新本 亜也(しんもと・あや)1986年12月10日、広島市生まれ。25歳。中学では陸上部に所属。中距離で活躍し、県大会に出場。広陵高からボクシングを始める。平成国際大に進学し、2008年に日本選手権初優勝。10年にも優勝。同年のアジア大会で銅メダル獲得。157センチ。

 ◆ライバル箕輪決戦へ「課題」 〇…新本のライバル、08年世界選手権バンタム級8強の箕輪綾子(24)=フローリスト蘭=もフライ級の準々決勝で3回1分22秒、RSC勝ち。4強入りにも「今日もまた新たな課題が見つかった。当たった後にもう少し(パンチを)まとめないと」と反省しきり。過去に日本選手権を4度制し、新本との対戦成績は1勝1敗。「新本さんはすぐ(終わり)でしたね。見ても何も変わらないけど」と頂上決戦をにらんでいた。

 ◆やまちゃん不在でしずちゃん不安!? 〇…しずちゃんは広島市内の宿舎内でのストレッチなど、軽めの練習メニューで調整。しずちゃんの初戦は11日で、いきなりの決勝戦。10日に行われる準決勝で相手が決定する。「どちらがきても強い相手」と梅津雅彦トレーナー(43)。また、相方のやまちゃんこと山里亮太(34)は仕事の都合がつかず、応援に来ないことが判明。相方の存在によって闘争心があおられるしずちゃんにとっては、やまちゃん不在は不安?

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最終更新:2月10日(金)15時6分

スポーツ報知

 

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