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大阪維新の会 政治方針を検討

2月10日 16時53分

大阪市の橋下市長が率いる地域政党「大阪維新の会」は、国政進出に向けた政治方針について、年金制度を積み立て方式にし、高額所得者は掛け捨てにすることや、TPP=環太平洋パートナーシップ協定への参加を盛り込む方向で検討することになりました。

橋下市長は、次の衆議院選挙をにらんで、来月24日にみずからが塾長を務める「維新政治塾」を開講し、坂本龍馬にちなんで「船中八策」と呼ぶ国政進出に向けた政治方針をまとめることにしており、各分野ごとに検討を進めています。
このうち統治機構については、地方分権を進めるため、国から地方に権限や財源を移し、道州制を導入することを掲げるとしています。
また、社会保障では、年金制度について、高齢者の年金を現役世代の保険料で賄う現在の方式では、少子高齢化社会に対応できないとして、各自で年金を積み立てる方式を基本に、高額所得者は年金を掛け捨てにする方式の導入を検討しています。
さらに、外交・安全保障では、日米同盟を基軸に平和外交を進めていくことや、グローバル化する経済に対応するため、TPP=環太平洋パートナーシップ協定に参加することを盛り込む方向で検討していることが新たに分かりました。
一方、税財政では、地方交付税を廃止すること、教育では、現在の教育委員会制度に代わる新しい教育行政の仕組みをつくることを盛り込む方針を固めています。