ゴミ出土問題に関して
行政および事業者へ要望書を出しました。

要望書提出後6週近く経った2003年6月27日に、事業者は、説明会開催の返信をしてきました。

(このT課長の横柄な対応はなんだったのか、いささか疑問に感じています)
↓ ↓ ↓

5月28日(水)夜に、東急不動産の責任担当者T課長から、守る会代表宅に電話がかかってきました。が、そこでT課長の口から伝えられたのは「この電話口で(つまり口頭で)事態の進展についてご説明すること なら しますよ」という文言でした。これは「関係住民が集まった場所での公式な説明会開催」およびその説明会開催に関する事業者の対応姿勢をとりあえず示してもらうための「文書での回答」という私たちの要求に対して、「そういうこと  しません」と言われたに等しい内容です。

この鷺沼の地域の環境(土質汚染問題まで関わる可能性もある)この問題に対して、なぜ、口頭で、しかも、1人の人間しか耳にできない電話口でしか回答しない(できない?)のか。そんな対応態度をとるしか方法がないほど、何か、公にできない事情があるのか? 

事業者の、この不可解かつ失礼な対応に私たちは改めて抗議の意を表明し、ひきつづき説明会開催の要求を、市行政を通じて強く申し入れています。(ちなみに。この5月28日以降は、事業者からはまた電話一本すらこない日々が続き、今日に至っています)


【以下は、この記事を掲載した5月の時点の記述が中心となっています】

2003年5月9日の「鷺沼ヴァンガートンヒルズ突然の発売延期」に端を発し、その翌週に発覚した「ゴミ出土問題」。近隣住民の現地公開の要望も事業者によって堅く拒否されました。

大量(?)の投棄ゴミによる土壌汚染や環境汚染に(かつ、その実態を公開すらしてもらえないことに)不安を感じた私たち住民は、5月第3週の月曜である519に、行政および事業者の担当・代表者に、きちんとした説明会を要請する要望書を緊急に送り届けました。

5月17日に読売新聞の記事で報道された内容(これも事業者自身の発表でなく環境局による二次発表でしたが)によると、この「ゴミ」は40年近く前に投棄されたものである可能性がある、とされていました。

「40年前」といえば廃棄物処理法もまだ制定されていない時代であり、ダイオキシンや六価クロム等の有害物質に対する認識もされていなかった時代です。そんな時代に投棄された大量のゴミにどんな危険が潜んでいるのか、それもそれが地中深く眠ったままならまだしも、地表上に見える形で掘り出されたとあって、現地の目の前に住む私たちは不安でたまりません。

その不安を解消する姿勢を何一つ見せようとしない事業者に対して、強く不信感を抱きます。この事業者はもしかしてこの問題をうやむやにしたまま(あるいは テキトウな処理をするだけで“もう何もありませんよ”と言い張って)その上にフタをするようにマンションを完成させて購入者の皆さまに住まわせようとするのではないかという【懸念】さえ生じます。

そんな懸念を払拭するためにも、この事業者には不誠実な態度を一日でも早く改め、住民に対しても、社会に対してもきちんと説明責任を果たしてほしいと切望します。

私たち住民が行政および事業者に提出した要望書は下記の通りです。ご覧ください。

 


川崎市行政(環境局 局長)宛に出した【要望書】

要望書

環境局長  川副 有康 殿


                     平成15年5月19日
                    鷺沼地域の住環境を守る会 代表

 平成15年5月9日に東急不動産(株)は、建設中の「鷺沼ヴァンガートンヒルズ」の建設現場からゴミが排出したため、川崎市に調査方法等の相談をしたと伺いました。その後、事業者は5月17日に予定されていた第1期販売を延期するとの広告を5月9日に新聞全国紙に掲載しました。

 「鷺沼地域の住環境を守る会」代表が川崎市に問い合わせたところ、5月15日に川崎市職員による調査あることが判明し、事業者に住民代表、市議会議員、新聞記者が市職員と同行することを求めましたが頑なに入場を拒否されました。

 建設工事の遅れの懸念にも関わらず販売延期にするほどのゴミとはいかなるものであるか、事業者から近隣住民には何ら説明もなく、近隣住民の不安はつのるばかりです。

 40年ぐらい前にゴミが不法投棄されていたとの近隣地主の情報もあり、有害なゴミが投棄されていた可能性も否定できず、また土壌汚染に関しても健康上非常に重大な問題で、その調査方法、処分計画など今現在判明している情報を近隣住民に公開することを事業者に要請していただきたくお願い申し上げます。

 事業者が近隣住民に廃棄物処理法土壌汚染対策法・防止法の趣旨に沿った形で解説していただきたくよう重ねてお願い申しあげます。

 健康上急務を要することなので、近日中にゴミに関する説明会を開催することを強く要望しておりますので、速やかに事業者には回答していただきたいと存じます。
また川崎市環境局公害部で、この「鷺沼ヴァンガートンヒルズ」のゴミに関しての情報を速やかに公開していただくことを合わせて要望いたします。

 事業者の回答は書面をもっていただけるようおとりはかりください。

事業者向けとして、東急不動産株式会社 代表取締役社長宛に出した【要望書】

要望書

東急不動産株式会社 代表取締役社長 ○○○○殿


                     平成15年5月19日
                    鷺沼地域の住環境を守る会 代表

 拝啓、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

 貴社東急不動産は、平成15年5月9日に建設中の「鷺沼ヴァンガートンヒルズ」の建設現場からゴミが排出したため、川崎市に調査方法等の相談をしたと伺いました。その後、貴社は5月17日に予定されていた第1期販売を延期するとの広告を5月9日に新聞全国紙に掲載されました。

 「鷺沼地域の住環境を守る会」代表が川崎市に問い合わせたところ、5月15日に川崎市職員による調査があることが判明し、貴社に住民代表、市議会議員、新聞記者が市職員と同行することを求めましたが頑なに入場を拒否されました。

 建設工事の遅れの懸念にも関わらず販売延期にするほどのゴミとはいかなるものであるか,貴社から近隣住民には何ら説明もなく、近隣住民の不安はつのるばかりです。

 40年ぐらい前に計画地にゴミが不法投棄されていたとの近隣地主の情報もあり、有害なゴミが投棄されていた可能性も否定できず、また土壌汚染に関しても健康上非常に重大な問題で、その調査方法、処分計画など今現在判明している情報を近隣住民に公開することを要請したくお願い申し上げます。

 近隣住民に廃棄物処理法土壌汚染対策法・防止法の趣旨に沿った形で解説していただきたくよう重ねてお願い申しあげます。

 健康上急務を要することなので、近日中にゴミに関する説明会を開催することを強く要望し、速やかに貴社には回答していただきたいと存じます。まことに恐縮ですが、回答は書面にていただけるようお願い申しあげます。

敬具



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