松山市発注工事「裏金」捻出疑惑に絡み、関与が指摘された元市職員が元請け業者と会食して特定業者の下請け選定を要望した疑いが浮上した問題で、市は10日までに、元市職員の代理人弁護士に本人への事実確認を依頼した。
市は、会食などの行為が職員倫理規定に抵触する可能性があるとして、代理人を通じ複数回にわたり面会を要請。元市職員は裏金疑惑の告発者を名誉毀損(きそん)容疑で県警に告訴したことや体調不良を理由に拒否していたが、代理人から元市職員に質問し回答する形であれば、聞き取りが可能との返事があり、7日に依頼したという。
元市職員は公営企業局の非常勤嘱託職員だった2001年当時、局幹部(故人)とともに元請けの県外大手機械メーカーの営業担当者と会食し、特定業者の下請け参入を働き掛けた疑いがあることが昨年5月、機械メーカーの内部調査で発覚している。