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メキシコ 覚醒剤15トン押収

2月10日 17時28分

メキシコで、覚醒剤の密造施設から、およそ15トン、末端価格にして日本円で3100億円に相当する過去最大級の量の覚醒剤が押収され、メキシコ軍では、大規模な麻薬組織が背後にいるものとみて調べています。

メキシコの麻薬組織に対する大規模な取締りを進めている軍は、9日、メキシコ西部のグアダラハラ郊外で薬物の密造に使われていた民家を捜索し、覚醒剤およそ15トン、末端の販売価格にして日本円で3100億円余りを押収したと発表しました。
これは、メキシコで押収された覚醒剤の量としては過去最大級で、国連機関によりますと、2009年に世界全体で押収された覚醒剤の半分の量に上るということです。
メキシコ軍は、複数の匿名情報を基にこの施設を捜索し、多数のドラム缶に入った覚醒剤のほか、製造の過程で使われたとみられるガスタンクなどを発見しましたが、施設にいた関係者はすでに逃走していたということです。
メキシコでは、これまで大規模な麻薬組織によって、主にアメリカに向けた麻薬の密輸が横行していましたが、最近では覚醒剤の押収も増えており、麻薬組織がこれまでのようにコカインや大麻だけではなく、新たな資金源の獲得のために覚醒剤の製造にも乗り出していると指摘されています。
メキシコ軍では、今回押収された大量の覚醒剤も背後に大規模な麻薬組織がいるものとみて、調べを進めています。