肝臓内の脂肪を燃やして中性脂肪を減らすトマトの成分を京都大の河田照雄教授らが見つけ、マウスで効果を確かめた。トマトですでに知られている成分にはなかった効果だという。健康食品などへの応用が期待される。米科学誌プロスワンで10日発表した。
トマトを食べると中性脂肪が下がることは動物実験でわかっていた。だが、その効果はリコピンなどトマトの健康成分にはなく、何が効いているのかは不明だった。
河田教授らはトマトの成分を細かく分け、脂肪を燃やす酵素をつくる遺伝子にかかわる物質を探した。その結果、脂肪酸の一種「13―oxo―ODA」がその遺伝子のスイッチになっていることを突きとめた。トマトの中でリノール酸からできるらしい。