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東京都 東電の値上げ容認せず

2月10日 13時46分

東京都 東電の値上げ容認せず
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東京都の猪瀬副知事は10日、資源エネルギー庁の高原一郎長官と会談し、東京電力が計画している企業向けの電気料金の値上げについて「根拠の情報開示が不十分で、納得できない」と批判し、今の状況では値上げを受け入れることはできないという考えを伝えました。

東京都の猪瀬副知事は、東京電力がことし4月から企業向けの電気料金を平均で17%程度値上げする計画に対し、根拠が明確でないなどとして異議を唱えています。
10日に資源エネルギー庁を訪ねた猪瀬副知事は、高原長官に対し「今の東京電力の対応では、電気料金の値上げを受け入れることはできない。値上げの根拠である情報開示は不十分で納得できない」と述べ、今の状況では値上げを受け入れることはできないという考えを伝えました。
そのうえで、政府に対しても東京電力に対応の改善を促すよう求めました。
これに対し、高原長官は「猪瀬副知事の意見をしっかりと受け止め、値上げに関する情報についても東京電力にできるだけ開示してもらうよう努力したい」と述べました。
このあと猪瀬副知事は、記者団に対し「電気料金を値上げする場合には、電力システム改革の構図が見えないと国民は納得できない」と述べ、政府も電力の供給体制を見直す作業を急ぐべきだという考えを示しました。