インフルエンザの患者数がこの10年で最高の水準で急増している。定点医療機関から報告された患者数が最新の1週間(1月30日〜2月5日)で1医療機関当たり42.62人に達し、この時期では2002年以降で最高になった。推計の患者数は約211万人に上る。今月に入ってウイルスの別の型も増えており、流行が長引く恐れも出てきた。
1月半ばまでは患者が比較的少なかった首都圏で急増しているうえ、年始からの流行の中心だった東海、四国地方でも高止まりが続いている。
国立感染症研究所の発表によると、1医療機関当たりの患者数(人)が前週は全国平均で35.95人だった。最新週では、埼玉50.94、千葉50.84、東京45.20、神奈川48.86と首都圏で急増した。大阪44.81や兵庫42.46など近畿地方では、前週に続き40人前後の状態が続いている。前週に上位3位だった福井は64.41、高知54.21、愛知47.38といずれも患者数が減ったものの、40〜60人台のままだ。中国・九州地方では山口51.64や宮崎55.36、大分45.67など高水準が続いている。