2012年02月07日
デモの印象
私は愛国者のつもりなのだが、一般的には極右や伝統的な右翼に思えるらしい。私は正直な所、サウンドデモなどが嫌いである。
私は人の心を動かすには、金銭や物品では無く、自らの心に依ってするべきだと思って居る。
金銭や物品で動かされる心の何と脆く醜い事か…
しかし、真摯な態度、嘘偽り無い衷心からの言葉に動かされた心の堅固さと清らかさは兎に角美しい。
人の心を真に感動させるには、やはり真心でしかないと考える。
だから私は、サウンドデモの訴えかけが今一つピンと来ないし、心に響かない。
昔所属していた右翼団体や靖國神社での右翼と左翼の衝突、機動隊との攻防を通して激しいデモを知っている自分取って、南米民謡を歌って色々な扮装をし、太鼓や笛にギターでのお祭り騒ぎの雰囲気は受け入れ難い。
ひと昔前の右翼(左翼も)の抗議行動は危険が付き物で、逮捕や負傷を覚悟して出掛けて行ったものだ。
デモに参加したある先輩の言葉で
「逮捕や病院送りならいいがオロクになるのは嫌だな」
と云うのを耳にした事が有った。
「オロク」とは、昇天を意味する「極楽へ行く」から「お楽になる」と変化したもので、死体になる事を言う。
それくらいの覚悟して抗議活動をする事は今はあまり無いのだが、やはり自らの身の安全を考慮しないデモと言うのはある。
今回、デモの呼び掛け人の1人の神鬼氏は救急箱を持参され、その事を出発前にアナウンスされて居たが、それに怪訝な目をする参加者もいた。
「えっ…救急箱?そんなの必要?」
そんな感じだった。
ただ、慎重を期しただけでは無く、やはり神鬼氏の脳裏にも、激しい抗議行動の末の負傷という事が浮かんでいたのだと思う。
そんな感覚がある所為か、サウンドデモのやけに楽しげで緊張感のなさが、私には受け入れ難く感じる。
勿論、サウンドデモにもちゃんと有効性は有るし、ああいう抗議の仕方も否定はしない。
無関心な一般人を振り向かせるにはサウンドデモの方が良い面も在るだろう。
女性にはこちらの方が敷居が低く感じると思う。
しかし、私は今回の「右からデモ」の様な頑強な感じの姿勢が大好きだ。
左翼、ノンポリの方々からも参加して良かった。素晴らしかった。との声を多く聞いた。何故、こうも軽々とイデオロギーの垣根を越えて連帯する事が出来たのだろう。
一つは針谷議長の柔軟な思考。
一つは原発事故の重大性。もう一つは、我が国に生まれ、我が国の風土に育った日本人だからとも言えるだろう。外国籍の方もいらした様だが、日本人に負けない位、真剣に日本を愛して下さっていたのだと思う。この三つが左右の連帯を可能にしたのだと私は思う。
今回のデモで知り合った人々を少しだけ書いて置く。
ニット帽に迷彩服を着たゲイの方と知り合った。
私はノンケだし、ゲイや性同一性障害の事はあまり詳しく無いが、男が男に惚れる気持ちは多少判る気がする。
その方から保田興重朗の「校註 祝詞」と言う本を頂いた。保田興重朗の「万葉の精神」を学生時代読んだ記憶があるが、詳しい内容は忘れて仕舞った。
何故くれたのかは判らないが、好意を持ってくれたなら素直に嬉しい。
彼とは機会があればまた話したい。
でも私はノンケです(笑)
名前を忘れて仕舞ったが、デモの途中で合流して来たこれも左派の人がいた。
25、6の女性でグレーの帽子を被り、白のダウンコートを来ていた。
「右から」とうたい、私の様な強面の男がいるデモ隊に、単身入って来たあなたの脱原発に掛ける勇気に拍手を送りたい。
ご夫婦で参加されていたよく似たメガネのご夫婦。
旦那さんは紺色のニット帽だったと思う。私と同じ滋賀からの参加で、帰りになってから妙に話が弾んでしまい、別れ難かった…
自然農法や環境の事を真剣に語っておられた。
夫婦で同じ思想を持てると言うのは、とても羨ましい事だ。
やはり一番印象に残ったのは針谷議長。
デモの行進中はあちらこちらに気を配り、小さな子供達に声をかけ、警察との折衝、途中参加者への細やかな心配りから、テレビの取材…見事な采配ぶりであった。
私は人の心を動かすには、金銭や物品では無く、自らの心に依ってするべきだと思って居る。
金銭や物品で動かされる心の何と脆く醜い事か…
しかし、真摯な態度、嘘偽り無い衷心からの言葉に動かされた心の堅固さと清らかさは兎に角美しい。
人の心を真に感動させるには、やはり真心でしかないと考える。
だから私は、サウンドデモの訴えかけが今一つピンと来ないし、心に響かない。
昔所属していた右翼団体や靖國神社での右翼と左翼の衝突、機動隊との攻防を通して激しいデモを知っている自分取って、南米民謡を歌って色々な扮装をし、太鼓や笛にギターでのお祭り騒ぎの雰囲気は受け入れ難い。
ひと昔前の右翼(左翼も)の抗議行動は危険が付き物で、逮捕や負傷を覚悟して出掛けて行ったものだ。
デモに参加したある先輩の言葉で
「逮捕や病院送りならいいがオロクになるのは嫌だな」
と云うのを耳にした事が有った。
「オロク」とは、昇天を意味する「極楽へ行く」から「お楽になる」と変化したもので、死体になる事を言う。
それくらいの覚悟して抗議活動をする事は今はあまり無いのだが、やはり自らの身の安全を考慮しないデモと言うのはある。
今回、デモの呼び掛け人の1人の神鬼氏は救急箱を持参され、その事を出発前にアナウンスされて居たが、それに怪訝な目をする参加者もいた。
「えっ…救急箱?そんなの必要?」
そんな感じだった。
ただ、慎重を期しただけでは無く、やはり神鬼氏の脳裏にも、激しい抗議行動の末の負傷という事が浮かんでいたのだと思う。
そんな感覚がある所為か、サウンドデモのやけに楽しげで緊張感のなさが、私には受け入れ難く感じる。
勿論、サウンドデモにもちゃんと有効性は有るし、ああいう抗議の仕方も否定はしない。
無関心な一般人を振り向かせるにはサウンドデモの方が良い面も在るだろう。
女性にはこちらの方が敷居が低く感じると思う。
しかし、私は今回の「右からデモ」の様な頑強な感じの姿勢が大好きだ。
左翼、ノンポリの方々からも参加して良かった。素晴らしかった。との声を多く聞いた。何故、こうも軽々とイデオロギーの垣根を越えて連帯する事が出来たのだろう。
一つは針谷議長の柔軟な思考。
一つは原発事故の重大性。もう一つは、我が国に生まれ、我が国の風土に育った日本人だからとも言えるだろう。外国籍の方もいらした様だが、日本人に負けない位、真剣に日本を愛して下さっていたのだと思う。この三つが左右の連帯を可能にしたのだと私は思う。
今回のデモで知り合った人々を少しだけ書いて置く。
ニット帽に迷彩服を着たゲイの方と知り合った。
私はノンケだし、ゲイや性同一性障害の事はあまり詳しく無いが、男が男に惚れる気持ちは多少判る気がする。
その方から保田興重朗の「校註 祝詞」と言う本を頂いた。保田興重朗の「万葉の精神」を学生時代読んだ記憶があるが、詳しい内容は忘れて仕舞った。
何故くれたのかは判らないが、好意を持ってくれたなら素直に嬉しい。
彼とは機会があればまた話したい。
でも私はノンケです(笑)
名前を忘れて仕舞ったが、デモの途中で合流して来たこれも左派の人がいた。
25、6の女性でグレーの帽子を被り、白のダウンコートを来ていた。
「右から」とうたい、私の様な強面の男がいるデモ隊に、単身入って来たあなたの脱原発に掛ける勇気に拍手を送りたい。
ご夫婦で参加されていたよく似たメガネのご夫婦。
旦那さんは紺色のニット帽だったと思う。私と同じ滋賀からの参加で、帰りになってから妙に話が弾んでしまい、別れ難かった…
自然農法や環境の事を真剣に語っておられた。
夫婦で同じ思想を持てると言うのは、とても羨ましい事だ。
やはり一番印象に残ったのは針谷議長。
デモの行進中はあちらこちらに気を配り、小さな子供達に声をかけ、警察との折衝、途中参加者への細やかな心配りから、テレビの取材…見事な采配ぶりであった。