民主党の小宮山泰子衆院議員(46)=埼玉7区=が、兄の会社の借入金1500万円を連帯保証していたとして、さいたま地裁川越支部から議員歳費の差し押さえ命令を受けていたことが10日、分かった。
東京地裁は1月12日、兄の宝くじ販売会社に融資した男性が資金の返還を求めた訴訟の判決で、連帯保証の成立を認め、男性への支払いを命じた。
小宮山議員の弁護士によると、この判決を受けて男性が差し押さえを申し立て、川越支部が今月、2月分以降の議員歳費と期末手当について遅延損害金を含め約2100万円分の差し押さえ命令を出したという。
小宮山議員は東京地裁の訴訟で「連帯保証契約書に署名、押印していない」と主張したが、筆跡や印影から認められなかった。同弁護士は「兄に頼まれていろいろな書類にサインしたかもしれないが、1500万円を借りる認識はなく、控訴している」と話している。【平川昌範】
毎日新聞 2012年2月10日 12時27分(最終更新 2月10日 12時35分)