江東区の竪(たて)川河川敷公園でテント生活する野宿者に区が退去を求めている問題で、区は8日、60代の男性が住むテント1張りを行政代執行法に基づき、強制撤去した。男性は、同行した医師により高血圧などが確認されたため都内の病院に入院。区は退院後、生活保護申請と区が提供する無料アパートへの入居を勧める。
区によると、同法に基づく戒告書を出した1月20日時点では、代執行対象範囲内に13張りのテントがあり、11人の居住を確認。その後、6人が自主退去し、4人は公園内で代執行の対象外となる場所に移動したとみられるという。区は今後、この4人と、新たにテント生活を始めた支援者らに対し、自主的退去を求める方針。【和田浩幸】
〔都内版〕
毎日新聞 2012年2月9日 地方版