厚生年金適用:「年収65万円以上」浮上…民主WT

 パートら非正規の短時間労働者への厚生年金と健康保険の適用拡大をめぐり、民主党のワーキングチーム(WT)は9日、対象とする年収や事業所規模について議論した。厚生労働省はまず「年収80万円以上、従業員300人超」とする方針だが、企業規模に関係なく「年収65万円以上」とする案も浮上した。

 厚労省の方針通りなら、新たに適用されるのは約100万人だが、年収65万円以上とすれば、約300万人に増える。いずれも、最終的には労働時間週20〜30時間の全労働者(370万人)への適用を目指す。

 WTでは当面の年収要件について、国民年金加入者の大半が対象となる「80万円以上」か、最低賃金(全国最低額)で週20時間働いた場合に相当する「65万円以上」を基準とすべきだとの方針を確認した。

 一方、従業員規模については「すべての働く人にしっかりとしたセーフティーネットを整備すべきだ」として、制限すべきではないとの意見が多数を占めた。ただ、経営基盤の弱い中小企業に対する配慮が必要だとの指摘もあり、引き続き調整を続ける。【山田夢留】

2012年02月10日 00時18分

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