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ギリシャ 緊縮策受け入れで合意

2月9日 23時29分

ギリシャ 緊縮策受け入れで合意
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深刻な財政危機が続くギリシャ政府は、9日、EU=ヨーロッパ連合などから追加支援の条件として求められている緊縮策の受け入れについて、連立与党各党の間で合意に達し、債務不履行の回避に向けて大きく前進しました。

ギリシャ政府は、EUやIMF=国際通貨基金から1300億ユーロに上る追加支援を受ける前提として、さらなる緊縮策を求められています。
この緊縮策を受け入れるかどうかについて、ギリシャの連立与党は、9日にかけて協議を行いましたが、年金の削減を巡って折り合いがつかず、完全な合意には至りませんでした。
ギリシャに対する追加的な支援について話し合う臨時のEU財務相会議が、日本時間の10日未明に迫るなか、ギリシャの連立与党各党は、改めて協議を行った結果、緊縮策を受け入れることで、ようやく合意に達したことを明らかにしました。
具体的な合意内容は明らかにされていません。
EU側が求めてきた緊縮策をギリシャ政府が、すべて実行することで合意したことを受けて、EUの財務相会議では、ギリシャに対する追加支援の実施を決める公算が高くなり、債務不履行の回避に向けて大きく前進したことになります。
ヨーロッパ中央銀行のドラギ総裁は、9日に開かれた理事会のあとの記者会見で、ギリシャのパパデモス首相と電話で会談したことを明らかにし、「首相から、連立与党内で合意に達したとの話があった」と述べ、ギリシャ政府がEU=ヨーロッパ連合などから追加支援の条件として求められている緊縮策の内容について、合意に達したことを明らかにしました。