教習所に白鵬米を贈呈した白鵬=相撲教習所で(岸本隆撮影)
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横綱白鵬(26)=宮城野=がモンゴルでの稲作普及のため北海道滝川市と共同で立ち上げている「白鵬米プロジェクト」が、4月にモンゴルで初の田植えを行うことが、8日明らかになった。モンゴルで稲作が行われたことはあったが厳しい気候やコスト面から普及していない。
白鵬が夢として掲げるモンゴルでの米作りに、第一歩を踏み出す。滝川市と立ち上げた「白鵬米プロジェクト」。4月に滝川市の職員と農家を、ウランバートルから南西に約400キロ離れたウブルハンガイ県に派遣し、田植えを行う。
白鵬は8日、吉井裕視副市長らとともに日本相撲協会の相撲教習所を訪れ、昨年自ら田植え・収穫した同市産のブランド米「白鵬米」120キロを贈呈。「相撲があってわたしがある。教習所で食べてもらって、強い力士になってほしい」と、教習所生10人に手渡しながらエールを送った。
白鵬は2010年6月に同市の観光大使に就任。同時に「白鵬米プロジェクト」を開始した。その目的は、寒冷地での稲作技術をモンゴル人研修生に学ばせ、母国で稲作を普及させること。モンゴルは牧畜や乳製品の生産、小麦の栽培などは盛んだが、稲作は行われておらず、中国からの輸入に頼っている。この2年間、同市はモンゴルから研修生を招き、技術などを指導。そして、ついに現地で実践することになった。
ウブルハンガイ県は、かつてモンゴル帝国の古都ハラホリンがあった美しい街。かんがい用水も整っている。白鵬は自費で農地を買って準備しているという。
1993年に青森県つがる市の協力でモンゴルで稲作が成功したことがあったが、気候や設備、コスト面で普及することはなかった。
「2つの国を持って幸せ。わたしを産んでくれたモンゴルと育ててくれた日本。そのモンゴルでは米が作られていない。北海道と似ているモンゴルでも米作りができるのではないかと思った」と横綱。モットーの「あきらめない」精神で不可能を可能にしていく。 (岸本隆)
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