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【グラニュース】


ピクシー3バック構想のキーマン、DFの巻

2012年2月9日 紙面から

FWからのコンバート案を受け入れDFに専念することになった巻=トヨタスポーツセンターで(宮崎厚志撮影)

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 期限付き移籍先の湘南から名古屋グランパスに復帰したFW巻佑樹(27)が、今季はDFとしてプレーしていくことが8日、わかった。登録上はFWとなっているが、昨年12月にクラブ側はDFとして復帰を要請。巻本人も負傷で12試合出場に留まった昨季を踏まえ、出場機会を最優先して、駒大1年時以来となるDF再コンバート案を受け入れた。

 「登録がFWになっていて、逆に僕がビックリした。DFとして帰ってきてくれと言われていたので。こだわりは特になかった。必要とされて、試合に出られるチャンスがあるなら」。あっけらかんとした口調で、巻はDF再転向の感想を語った。6、7日に行われた短時間のフォーメーション練習でも3バックの右でプレー。『DF・巻佑樹』として、新たな一歩を踏み出した。

 本格的なDFでのプレーは駒大1年時にFWに転向して以来、実に9年ぶり。09年10月25日の磐田戦でDFでプレーしたことはあるが、これはあくまで一時的なチーム事情によるものだ。今季もFWケネディの離脱時に逆にFWに入る可能性もあるが、本人は常時併用案には後ろ向き。「いろいろ考えるのは…。ただでさえあまりやってないDFなので」と、DFに専念したい考えだ。

 試合に出る。すべてはそのためだ。昨季は6月に負った左腓骨(ひこつ)筋腱脱臼の重傷で長期離脱し、12試合無得点。「サッカーをやりたい気持ちが特に強くなった。特にチームの調子が悪くてなんとかしたいのに、できなくて」。もどかしい思いを抱えていただけに、もう一度自分を必要としてくれた古巣の期待に応えたかった。

 チームに本職のセンターバックは闘莉王、増川、ダニエル、新井の4人しかいないため、今季ストイコビッチ監督が導入を探っている3バックの実現には、巻の存在が重要になる。「もう一度サッカー小僧になって、たくさんやりたい」。もはやゴールの快感に未練はない。サッカーに飢えた巻が、ゴール前の鉄壁となる。 (宮崎厚志)

 

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