蹴球探訪
ゴン中山 来季も現役続行へ(12月10日)
トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 紙面から一覧 > 記事
【大リーグ】松井、メジャー契約にこだわり キャンプイン後でも… 長期戦覚悟2012年2月9日 紙面から
今季所属先がまだ決まっていない松井秀喜外野手(37)=アスレチックスからFA=が8日、メジャー契約にこだわり、長期戦も辞さない覚悟でいることを示唆した。昨年3月の東日本大震災で被災した建機大手会社「コマツ」茨城工場(茨城県ひたちなか市)などを慰問した際、報道陣に対し、キャンプ初日に合流できなくても構わないとの姿勢を示した。米国内報道では自身がリストアップされている古巣・ヤンキースが今週中にDH候補と契約を交わすと伝えており、ますます去就が注目される。 焦りや不安はみじんも感じられない。重量105・3トンもある大型ダンプトラックの運転席に収まった松井は悠然と大きく手を振った。 「どういう形になっても、皆さんにいいプレーをお見せしたい。たくさん本塁打が打てればいいですけどね。今はそのための準備をしてます」 有力スポンサーのコマツの工場訪問は今回で9回目となるが、移籍先が決まらない状態では今回が初めて。切羽詰まった状態ではありながら、松井は落ち着き払った物腰で従業員や少年野球チームの子どもたちと接した。 今オフは粘り腰でメジャー契約を勝ち取るつもりのようだ。契約時期については「キャンプ前に決まればいい」としたが、グリーンカード(永住権)を持たない松井は契約後に就労ビザを取得しなければならず、それまでは渡米することができない。「それ(キャンプインに間に合うこと)が一番だと思っているが、ずれ込んでも、それは仕方がない」と長期戦も辞さないといった様子だった。 米国内メディアによると、古巣のヤンキースがDH候補を松井、デーモン(レイズからFA)、イバネス(フィリーズからFA)の3人に絞り、今週中にも契約を交わす方針とされる。ヤ軍の獲得予算は200万ドル(約1億6000万円)程度とみられ、厳しい条件を突きつけられるのは必至だが、松井自身は「(代理人から)まだ何も聞いていない。ずっと待っているだけ。まあ楽しみにしてますよ」。あたかも逆境を満喫しているかのような口ぶりだった。 この日は福島県郡山市の同社郡山工場も訪問。茨城工場を含めて大震災で生活環境が一変した従業員も多く、松井は「皆さん十分頑張っているでしょうし、大変な思いもされている。その頑張る気持ちに少しでもエネルギーを注ぎ込むことができたら」と今季への決意もにじませた。 ヤ軍の野手組キャンプインは25日。吉報が届くのを信じ、泰然自若でその時を待つ。 (鶴田真也) PR情報
おすすめサイトads by adingo
|