しずちゃん「勝ちたい」11日・国内公式戦デビュー…女子ボクシング
スポーツ報知 2月9日(木)8時2分配信
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開会式後、本番のリングに上がりシャドーボクシングで感触を確かめる山崎 |
あふれるエネルギーを抑えるように、しずちゃんは静かに戦闘モードに入った。「しっかり準備を整えたい。今回が五輪への第一歩。しっかりと勝ちたい」。ずらりと並んだテレビカメラを前にしても、面白いことは何も言わない。言う必要がない。ボクサー山崎静代の姿だった。
8強でロンドン五輪切符が得られる5月の世界選手権(中国)への出場権を懸けた大一番。日本の選手層が薄いため今回が国内初の公式戦となるミドル級の出場は3人だ。抽選の結果、しずちゃんはシードが決まり、石井智紋(25、ちあき)=福山平成大=と鈴木佐弥子(31、さよこ)=ワールドスポーツボクシング=の勝者と11日に決勝戦を行う。世界選手権代表の座はひとつだけ。負けたら即、ロンドンへの道を断たれるため、勝利が至上命題だ。
石井は競技歴約1年だが、184センチと長身で、陸上円盤投げで日本選手権4位。鈴木は元ライフセービング日本代表で、実力は未知数だが前評判は高い。これまで国内に対戦相手がおらず、公式戦経験が昨年9月の台湾での1試合だけのしずちゃんの真価が問われる。
午前の計量で両選手と対面。「あいさつしたけど、やっぱり大きいな。以前は試合をしたいと思ってもできなかった。国内でできることがうれしい」とライバルの出現を歓迎する一方、「前の日(10日)にしっかり相手を見たい。初めて対戦相手がいるんで、勝って優勝したい」と言い切った。
お笑い芸人から五輪という無謀にも思えた夢。ドラマの撮影をきっかけに本格的に競技に打ち込んで約3年。ジムに行けば冷ややかな視線を浴び、試合で打たれては号泣していた姿はもうない。多忙な芸能活動をこなしつつ、誰もが認める練習量を積んできた。指導を続ける梅津正彦トレーナーも「ものすごく努力した。確実に強くなっている」とうなずいた。五輪の出場資格は34歳まで。最初で最後の夢の舞台への挑戦が始まる。
◆山崎 静代(やまさき・しずよ)1979年2月4日、京都・福知山市生まれ。33歳。大阪・茨木西高時代はサッカー部でGK。2003年6月に山里亮太と「南海キャンディーズ」を結成。ボケ担当。04年M―1グランプリ2位。06年に映画「フラガール」で本格的に女優デビュー。07年日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。同年から趣味でボクシングジムに通い、09年にC級ライセンス取得。182センチ。75キロ。
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最終更新:2月9日(木)15時8分
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