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2012年02月09日

防衛局選挙不当介入②

防衛局の宜野湾市長選への不当介入について、コメントが来ているので答えます。

まず、労働組合についてです。
国家権力である防衛局と地方自治体の職員団体である組合とを同様に論じることはできませんが、労働組合が自らの権利を主張して、その権利を勝ち取るために活動をするなかで、政治的な運動をすることは最大限保障されなければなりません。
今回の市職労の「政治闘争の取り組みについて」という文章について、地方公務員法の地位の利用の禁止規定は職員を対象としており、職員団体を対象としていないことから地方公務員法上問題は生じないと考えます。職員としての問題で言えば、判断基準になるのは、市民に対して地位を利用してこれを行ったか、あるいは、職務専念義務に反したかだと思います。今回の場合、この文章だけでこれを判断することができません。また、この文章が組合員向けの資料であり、どのように具体化されたかも明らかになってない以上、公職選挙法の事前運動にあたるかどうかも判断することはできません。重要なのは公務員として公務中の中立・公平性を保つことと、その組織の構成員の思想、信条の自由、投票の自由を保障することにあります。

防衛局のリスト作成、講話問題についてです。
防衛局の講話が相手候補への協力の依頼だったと私が考える根拠について述べます。
沖縄防衛局の前局長が昨年11月に普天間基地の辺野古移設の環境影響評価書の提出時期の明確化について質問された際、「犯す前に犯すと言いますか」と普天間の辺野古移設について女性への性的暴行に例える許し難い発言をしました。これは、防衛局自身が犯罪的な方法で辺野古移設を進めていることを自ら自覚していることのあらわれだと思います。これについては、浦添市議会でも全会一致で抗議の意見書をあげました。続いて昨年12月28日、夜陰に紛れて朝4時頃沖縄県庁の守衛室に辺野古移設のための環境影響評価書を持ち込みました。そして、今回のリスト作成、講話の問題です。
昨年末から今年にかけて、どんな手段を使ってでも辺野古への新基地建設を推進しようとする政府、防衛局の考えがあらわれています。私はこのような体質の防衛局を信頼することができません。その上で、今回公開された講話の要旨は、約10分の講話の半分程度しか公開されていません。公式の講話記録がないことはありえません。早急に公開することを求めます。その内容のなかで投票を相手候補に促していると私が判断する部分は、「『特定の候補者に投票しなさい』と言える立場ではありません。」としながら、「伊波氏は、『県内移設反対、早期閉鎖・返還』を主張しています。佐喜真氏は、『現状固定化を断固阻止し、一日も早い危険性の除去と返還・跡地利用計画を強力に推進』するとしています。」とイハ氏は県内移設反対と主張していること、サキマ氏は県内移設反対は言わないことを紹介し、次に「現在では、辺野古案を始め県内移設に反対する声が一般的になっています。これに対して、政府は、その必要性をパンフレットなどを使って積極的に県や市町村、各種団体などに説明するとともに、訓練移転の拡充など一層の基地負担の軽減に取り組むことなどによって、県民の理解を得ようと努力している」と基地建設の主体となっている自らの立場を述べたうえで「宜野湾市の市長選は、普天間飛行場を抱える自治体の直近の民意が示される場として注目される重要な選挙」として「是非投票所に行くようにお話ししていただきたい」と投票を促しているところです。
実際、琉球新報2月2日付けの報道では、防衛職員が「あうんの呼吸だ。『政府機関で働いているのだから、意味はわかるよね』との思いが込められていたのは間違いない」と言い切っています。
3日の予算委員会で、局長自身が「選挙に臨むにあたって沖縄防衛局職員としてきちんと臨めるようにしたい、そして投票に行くように言いたいと考えた」と言いました。防衛局は辺野古移設を推進する主体です。県内移設の政府方針に沿う市長選候補者への投票を呼びかけたものであることは明らかです。
リストについても、家族何名、いとこ何名、親戚何名と数まで読み上げていたことが報道されました。一般的な、選挙啓発でないことは明白です。
沖縄の弁護士が自衛隊法違反で、局長を刑事告発して、これが検察庁に受理されたそうです。
国家権力による選挙介入という犯罪行為という認識について局長自身が2月1日の沖縄県議とのやりとりの中で、「自覚しております」と述べています。

今回の問題の本質は、沖縄に新基地建設をなにがなんでも押し付けようとする民主党政権、防衛省、自民党本部対沖縄県民と権力による民主主義破壊を許さない日本国民との闘いです。

私は多くの県民、国民と力を合わせて、基地建設、民主主義破壊をやめさせ、平和で豊かな沖縄、日本を実現するためにがんばります。

追記1、ボギーてどこんさんのラジオの誘いは、こちらから連絡しました。今、返事待ちです。

追記2、他人を侮辱あるいは誹謗、中傷するコメントは厳に慎んでください。今後、そのようなコメントがあれば厳しく対処します。




Posted by にしめけん at 14:41│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
有言実行ですね。
Posted by えらい。 at 2012年02月09日 20:15
本日午前中にご連絡をいただき、ありがとうございました。
その後、あなたに何度も連絡を入れておりますが、一向に電話に出て頂けません。
いまこのブログを見て電話をかけたら
「おかけになった電話番号へはお繋ぎできません」と着信拒否されています。
この対応が連絡待ちなんですか?
選挙活動で忙しいだろうと気をつかい、ショートメールでも、ご連絡を差し上げたのですが、返答が着信拒否なんですね。
とても残念です。
連絡待ちとは、ウソなんですか?
せっかく実りある討論が出来たとおもったのに、失望しました。
もし、政治家としても誇りがあるのであれば、連絡なしで結構です、本日スタジオへお越しください。
お待ちしております。
Posted by ボギーてどこん at 2012年02月09日 20:33