「3・11由来のアウターライズ地震については、本震から1ヵ月以内にも起こる可能性があるとして、官邸は密かに恐れ警戒していた。本震発生当日に宮城県沖の日本海溝の外側で発生した地震はアウターライズ地震だったとされているが、地震の規模がM7.5と小さく、官邸はこれを、想定される巨大アウターライズ地震の前震と捉えていた。
地震のエネルギーは発生が延びれば延びるほど蓄積されていくため、本震から3ヵ月、6ヵ月、9ヵ月などの節目の時期を経て、官邸は一段と危機感を募らせています」
この中堅代議士によれば、その一方で官邸が情報の公開を「ひた隠し」にしてきたのは、予想される被害があまりにも甚大であり、かつ、現状では打つ手がないからだという。要は、情報を公開すれば国民から必要な対策の実施を迫られ、必然的に「打つ手なし」の現状が白日の下に晒されて、大批判と大パニックに見舞われることを、官邸が警戒し思考停止に陥った結果だと言うのである。
アウターライズ地震では正断層破壊が一気に起こるため、巨大津波を引き起こすと言われている。事実、'04年12月のスマトラ島沖地震(M9.1)の約3ヵ月後に発生したアウターライズ地震(M8.7)では、揺れと津波で1700人以上の死者が出た。
同様に、明治三陸地震(M8.2)の37年後にあたる1933(昭和8)年に起きた昭和三陸地震(M8.1)も津波を伴うアウターライズ地震だった。このように発生時期は本震の3ヵ月~37年後と幅があるが、「アウターライズ地震は本震の発生からそう遠くない時期に発生する」というのが専門家らの共通認識になっている。
「瓦礫処理など復興のスピードがまったく上がらなかった一因もアウターライズ地震にある。事実、当時の菅直人首相には『本格復興は、もう一度、津波が来てから』と考えていたフシすらある。食道がんで退任した福島第一原発の吉田昌郎所長(当時)は、本震の直後、一刻も早く防波堤の建設を進めるよう官邸に進言したが、菅首相は原発の周囲に土嚢を積むという代替案でお茶を濁した。真実も伝えず、対策も打てない。現在の野田佳彦首相を含め、民主党政権の危機管理能力を根底から疑わせる」(自民党幹部)
- 週現スペシャル 億の収入がある人間たちの「本当の姿」 大金を稼ぐ仕事は幸せか (2012.02.08)
- これは何の予兆なのか 琵琶湖・富士山・桜島に 不気味な異変が起きている (2012.02.07)
- 全国民必読 これからの日本を考えるヒント みなさん、このまま沈みますか、それとも立ち上がりますか (2012.02.06)
- 金正男が語った「正恩への嫉妬」と「野望」 中国が〝隠し玉〟として保護する男 (2012.02.05)
- 激白!吉田昌郎 福島第一原発前所長「私のがんはステージⅢ」「福島の人たちへのサポートを死ぬまでしていきたい」 来月の手術を前に決意を語った (2012.02.04)
- 1月までに「M9地震」が来る 北大研究員の根拠とは (2011.11.15)
- 地震予知の第一人者・長尾年恭東海大学教授 「首都圏直下型M8」「東海地震M9」はまもなく来るものと覚悟してください (2012.01.18)
- 東京・東海M8.0級大地震に備えよ (2011.04.29)
- 年内にもM7超が!「巨大地震が襲う危ない地域」 (2011.12.03)
- 今度はいつですか 「次々に当てる」地震解析業者に聞く (2011.09.05)
-
伊藤博敏「ニュースの深層」キョーリン製薬HDの前会長が土地転売詐欺師たちにハマってしまった理由 (2012.02.09)
-
賢者の知恵新研究 あの著名なミュージシャン、作家、画家・・・ なぜ天才にゲイが多いのか (2012.02.09)