東京都内のインフルエンザ患者の数は、先週、1医療機関当たり45.2人と、前の週よりも13人増え、東京都が調査を開始した平成11年以降で最も多くなっていることが分かりました。
都は手洗いやうがいの徹底などを呼びかけています。
東京都によりますと、今月5日までの1週間に、患者の数を定点観測している都内419の医療機関から報告されたインフルエンザの患者は、1つの医療機関当たり45.2人と前の週よりも13人増えました。
これは平成17年2月の43.33人を上回り、都が調査を開始した平成11年以降で最も多くなりました。
地域別では、八王子市が最も多く78人、続いて小平市や東村山市、東久留米市など多摩地域北部の5つの市が68.48人、23区では、練馬区で58.19人、葛飾区で54人などとなっています。
また、年齢別では10歳から14歳までが最も多く、学校での集団感染が増えているとみられます。
東京都教育委員会によりますと、9日の時点で公立学校や都立学校では334校で学級閉鎖、3校で学校閉鎖の措置が取られています。
東京都は、患者が急激に増えたことを受けて、今月2日にインフルエンザの流行警報を発令していて、流行のピークは今週中とみています。
患者が増えていることについて、東京都は「先月から寒い日が続き、空気が乾燥している影響だ」としていて、予防のためにうがいや手洗いを徹底し、人混みを避けることなどを呼びかけています。
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