東日本大震災の復興支援のために小中高生のスケート選手が練習の成果を披露するエキシビションが、大津市瀬田大江町の県立アイスアリーナで開かれている。震災1年となる3月11日までの毎週日曜に計7回を企画しており、同アリーナの職員やフィギュアスケートに取り組む子どもたちは「スポーツの力を東北に届けたい」として募金を呼びかけている。【柴崎達矢】
初日の1月29日にリンクに立ったのは大津市立北大路中1年の佐田凜太朗君。演技終了後には「エキシビションのような機会は初めてで、大会よりプレッシャーを感じた。被災地への助けになれば」と息を弾ませた。2回目の今月5日には、びわこフィギュアスケーティングクラブの小学生6人が「マル・マル・モリ・モリ!」の曲に合わせ、演技を元気に披露。坂本有沙さん(大津市立平野小6年)は「緊張したけど最後まで滑れて良かった」、小林唯乃さん(同市立青山小6年)は「東北に笑顔が届けばいいな」と話した。
演技は日曜日の午後1時15分から5分間。出演は計25人で、今月26日には昨年の全日本ジュニア選手権11位の安原綾菜さん(滋賀フィギュアスケーティングクラブ)が登場する。最終日の3月11日は震災の発生時刻の午後2時46分に黙とうし、その後にびわこフィギュアスケーティングクラブの中高生7人が「鎮魂と明日への希望」をテーマにオリジナル曲に合わせて舞う。
2階観客席からの観覧は無料。スケート場の使用料は高校生以下500円(土日祝650円)、一般は1100円(同1500円)。貸靴は400円。問い合わせは同アリーナ(077・547・5566)まで。
毎日新聞 2012年2月9日 地方版