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東・北播磨

思い一区切り ケヤキコンサート、最終公演へ 高砂 

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保存をしてきたケヤキの前に集まった西村恭子さん(中央)、三好一郎さん(右から2人目)ら=高砂市米田町米田

保存をしてきたケヤキの前に集まった西村恭子さん(中央)、三好一郎さん(右から2人目)ら=高砂市米田町米田

 県道拡幅による伐採を免れ、移植された高砂市米田町のケヤキにちなむ「ケヤキコンサート ファイナル」(神戸新聞社後援)が3月17日午後2時、同市高砂町朝日町1の市文化会館で開かれる。東日本大震災で津波に遭った岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」を残そうと奔走する人らへの共感から、同市の「高田松原を守る会」の会員を招き、被災地支援の取り組みを始める。(黒田恵子)

 作家の西村恭子さん(67)=加古川市東神吉町、食料品店主の三好一郎さん(56)=高砂市米田町=ら、住民でつくる実行委員会が主催する。

 ケヤキにちなむコンサートは伐採前の1999年、別れを惜しみ、ケヤキがあった造り酒屋で行ったのが最初。その後、移植することが決まり、2回目は移植の際に切った枝で作った楽器パンフルートを奏でるため、3回目は枝枯れなどの治療費を募るため開かれた。

 保存の経緯をまとめた写真絵本が完成し、ケヤキの樹勢も安定したことから4回目の今回が最後となる。一方で震災後、一本松を残そうと努める被災地の人の姿が、かつての自分たちに重なり、応援をすることにした。

 コンサートでは、ケヤキの写真絵本と、陸前高田の松原についての本をフリーアナウンサー魚住由紀さんが朗読する。また、守る会の佐々木松男さんを招き、現状を話してもらう。パンフルート奏者岩田英憲さん、電子オルガン奏者藤原由紀さんらが出演する。

 西村さんは、ケヤキの保存を決断した造り酒屋の西谷真治さんが今年1月に亡くなったことで「一区切りとの思いを強くした」という。今度は陸前高田でのコンサートを計画しており、今回の収益を費用に充てる。「パンフルートの音色に乗せ、被災地への思いを東北へ届けたい」と話す。

 一般2500円、中学生以下1500円。蕃画廊TEL079・442・3231

(2012/02/09 09:15)

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