韓国中銀は金利を据え置き:識者はこうみる
[ソウル 9日 ロイター] 韓国銀行(中央銀行)は9日の金融政策委員会で、市場の予想通り、政策金利を3.25%に据え置いた。据え置きは8カ月連続。欧州ソブリン債務問題など外部環境でさまざまなリスクがあるとし、韓国経済には上方リスクよりも下方リスクの方が大きいと声明で指摘した。
市場関係者の見方は以下の通り。
●中銀身動きとれず、12年上半期は据え置き予想
<ウリィ投資証券のシニアエコノミスト、Sun Yoo氏>
われわれは今年上半期については、利上げも利下げも予想していない。国内外の金融市場は若干ポジティブ方向に向かいつつあるものの、依然リスクが存在しており、インフレも続いている。これら全ての要素を考えれば、BOK(韓国中銀)は身動きが取れない状況だろう。第3・四半期ごろに消費者物価が少し下がってくれば、状況が変わる可能性がある。
●年内いっぱいの据え置きを予想=ドンブ証券
<ドンブ証券のエコノミスト、Kim Hyo‐Jin氏>
われわれは最近になって、(今年に)2回の利下げがあるとしていた従来予想を、年内いっぱいの金利据え置きへと修正した。輸出の伸び率がマイナスに転じ、経済成長が止まるかもしれないが、それは季節的要因も背景となってのことだ。インフレの問題は依然残っている。 続く...