ここから本文エリア 被害者宅の大家 火災めぐり証言2012年02月09日 ◇「カーテン2重 様子違う」 首都圏の連続不審死事件で殺人罪などに問われた木嶋佳苗被告(37)の裁判員裁判の第18回公判が8日、さいたま地裁であった。安藤建三さん(当時80)宅が全焼した際、助けようとした大家の男性が証言したほか、木嶋被告の行動などが明らかになった。 検察側は、千葉県野田市の安藤さん宅周辺などの防犯カメラに映っていた木嶋被告の映像やインターネットでの購入履歴などを元に、火災が起きた2009年5月15日やその直前の木嶋被告の行動を説明した。 検察側の証拠によると、木嶋被告は同年3月9日〜5月8日に病院から処方をうけ睡眠薬100錠余りを入手。4月23日には練炭8個とコンロ1個を注文していたという。 木嶋被告は火災が起きた日の午前9時ごろ、安藤さん宅に到着し、食事と飲み物を用意。その後について、検察側は「睡眠薬を用いて眠らせた」と主張。そのうえで、寝ている間に銀行に行き、安藤さんの口座にあった188万円を無断で手にしたとしている。 さらに車(ベンツ)に積んでおいた練炭とコンロを取り出して安藤さん宅へ戻り、練炭に火をつけてそのまま帰宅した、と述べた。 これに対し、弁護側は出火原因を「たばこの不始末」と推測。口座の現金のうち100万円については「安藤さんから了解を得ている」とし、88万円は銀行から戻って安藤さんに渡した、と反論している。 午後には、検察側証人として、安藤さん宅の隣に住む大家の男性が出廷した。 安藤さん宅は平屋建てで、安藤さんが8畳間でテレビやパソコンに向かう姿は、半開きのレースのカーテン越しに道路からよく見えたという。ところが、火災発生時にはカーテンが2重に閉められており、「いつもと様子が違うと思った」と振り返った。 また、助けようとして窓ガラスを割って8畳間などを探したが、居なかった、とも述べた。
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