五輪を目指す猫ひろし　いくらカネがかかっているのか？

　選手層の薄いカンボジア国籍を取り、ロンドン五輪への出場を目指すお笑いタレントの猫ひろし（３４）。別府大分毎日マラソンは自己新記録の２時間３０分２６秒で快走。カンボジア代表の最有力候補とマスコミは大騒ぎしている。

　猫が本格的にトレーニングを始めたのは０５年秋以降。テレビ番組で谷川真理と知り合い、のめり込んだのがきっかけ。週に１００キロ、月５００キロを目標に走り込んだというから、バカにできない。しかも、谷川真理を育てたコーチに師事しているというから、結構なカネを投資しているのではないか。所属チームのアミノバイタルＡＣに聞いてみると――。

「当チームは会費制で、一般の市民ランナーも所属するランニングチームです。猫さんも入会いただいている形で年会費１万５０００円（１１年度）をお支払いいただいています。なお、コーチの指導料は別途。月額２万２５７５円の週２回のトレーニングコースを受けています」（担当者）

　概算で年３０万円。その程度なら屁でもないだろうが、ここ数年、仕事をセーブし、海外の国際大会にも出場。カンボジアのほか、モンゴル、カナダ、インドネシア……と遠征すれば出費もかさむ。今大会前にはカンボジアで３カ月半の合宿生活も送っていた。資金繰りも大変だったのでは。

「スポンサー契約等は結んでいませんが、大会によってはゲストランナーとして誘いを受けることがあります。カンボジアでの滞在費ですか？　猫自身がまかなっています。物価は日本の５分の１程度。ご心配には及びません」（所属事務所）

　もっとも、いい成績を残せばスポンサーもつく。「ニャー！」を連発するよりホクホクとなればラッキーである。

（日刊ゲンダイ2012年2月7日掲載）