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次世代ディスプレー、課題は低消費電力化
 有機ELテレビは400W超!?
 CESでソニーがLED披露

 家電の総合展示会として重要性が年々高まっている「International Consumer Electronics Show」(CES)。今年も1月10〜13日に米ネバダ州ラスベガスで開催され、次世代テレビが関心を集めた。韓国のサムスン電子とLG電子が揃って55インチ有機ELテレビを展示。ソニーは同じサイズのLEDディスプレーを初公開した。ともに期待の大きい次世代ディスプレーだが、商品化に向けての課題を探った。

 「2012年第3四半期に発売する」とサムスンが言えば、LGは「我々も同じ時期に市場へ投入する」と応戦した55インチ有機ELテレビ。CES会場では、その画質や超薄型で高い評価を受けたが、この様子を業界通の韓国人は「単なる舌戦」と失笑する。価格は5000〜6000ドルになると目されている。
 ディスプレー業界に詳しいアナリストは「液晶テレビから有機ELテレビに買い換える動機は、間違いなく消費電力」と説く。自発光デバイスである特徴を最大限生かし、省エネ性能をアピールすれば買い替えを促進できるはずだという。だが、実情は異なる。前出の韓国業界通は「韓国2社の有機ELテレビは画質に差はないが、ともに消費電力が400W超だと聞いている。これでは、商品化しても国際エネルギースタープログラムの規格に準拠せず、米国では売れない。12年中の商品化は時期尚早」と分析する。





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