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2012年2月8日18時2分

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屋上のバスに「心痛む」 震災1年で撤去へ 宮城・石巻

写真:公民館に乗り上げ、撤去が決まった観光バス=2011年9月23日午後3時25分、宮城県石巻市、小宮路勝撮影拡大公民館に乗り上げ、撤去が決まった観光バス=2011年9月23日午後3時25分、宮城県石巻市、小宮路勝撮影

 東日本大震災による津波で流され、宮城県石巻市雄勝町の公民館の上に残されていた観光バスが、3月10日に撤去される。市によると、津波のモニュメントとして保存を願う声もあったが、「心が痛む」という地元の人々が多く、震災1年を前に撤去を決めた。

 震災の時、バスは約500メートル離れた地元のバス会社「南三陸観光バス」の車庫にとめてあったが、津波で2階建て建物の屋根の上まで流された。その後、震災の記憶を残すものとして多くの人が見学に訪れた。

 石巻市雄勝総合支所は、大型クレーンでつり上げて地面におろす。南三陸観光バスの高橋武彦社長は「あの高さまで津波が押し寄せたことがわかる。だが雄勝では多くの人が亡くなり、思い出したくない人も多い。処分は市に任せた」と語った。

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