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100日法廷:首都圏連続不審死事件 安藤さん方火災、「たばこ不始末」に疑問 /埼玉

 ◇保健師証言、気をつけていた

 首都圏連続不審死事件で、男性3人への殺人罪などに問われている木嶋佳苗被告(37)の裁判員裁判の第17回公判が7日、さいたま地裁(大熊一之裁判長)であり、09年に千葉県野田市の自宅で死亡した安藤建三さん(当時80歳)方を訪問していた保健師が検察側証人として出廷した。保健師は、安藤さん方で起きた火災の原因が当初、千葉県警の捜査でたばこの火の不始末とされた点について「納得がいかなかった」と証言。失火で死亡したとの弁護側主張に疑問を示した。

 火災について、検察側は「木嶋被告が安藤さんを睡眠薬で眠らせ練炭に火を付けた後、火災が発生した」と主張している。

 介護サービスの相談依頼を受けたため安藤さんが死亡するまでの2カ月間、計11回訪れたという保健師は「たばこの火で火災になることがあるので細かく調べた」とした上で、「煙が上がらなくなるまで灰皿で消していた。畳なども確認したが焦げた跡はなかった」と述べ、安藤さんがたばこの火に気をつけていたことを証言した。

 弁護側は、保健師から「掃除が行き届いていないため灰が落ちていることはあった」との証言を引き出し、たばこの火による失火の可能性が残ることを示唆した。【平川昌範、飼手勇介】

毎日新聞 2012年2月8日 地方版

 
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