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木嶋被告公判:「殺害後、高級車を購入」と検察主張

 首都圏連続不審死事件で、男性3人への殺人罪などに問われている木嶋佳苗被告(37)の裁判員裁判の第15回公判が3日、さいたま地裁(大熊一之裁判長)であった。09年に東京都青梅市の自宅で寺田隆夫さん(当時53歳)が死亡した事件の審理で、検察側は木嶋被告が寺田さんを殺害後、寺田さんの金で高級車を購入し、マンション家賃10カ月分を一括払いしたと主張した。寺田さんの事件の証拠調べはいったん終結し、6日の第16回公判から千葉県野田市の安藤建三さん(当時80歳)が死亡した事件の審理に移る。

 この日の冒頭陳述で検察側は、被告が09年1月30日に寺田さんを殺害後、2月1日に外国製高級車を461万円で購入し、翌2日に料理学校の費用73万円や、家賃と駐車場代10カ月分を支払ったと説明。1月25~30日に寺田さんから被告の口座に1127万円が振り込まれたとし、「寺田さんからもらったお金で支払った」と指摘した。

 また、寺田さんの事件を捜査した警察官が出廷し、「寺田さんが練炭やコンロを購入した事実は認められなかった」と証言した。警視庁は当時、練炭による自殺と判断して司法解剖せず、練炭やコンロも保存しなかった。

 一方、弁護側は寺田さんが木嶋被告と別れ話になり、その後、自殺した疑いがあると主張した。【田口雅士、平川昌範】

毎日新聞 2012年2月3日 22時09分

 

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