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地方
【連続不審死公判】「四畳半で死亡、おかしい」 安藤さん長男証言
2012.2.6 22:05
さいたま地裁(大熊一之裁判長)で開かれている木嶋佳苗被告(37)=殺人などの罪で起訴=の裁判員裁判は、6日の第16回公判から千葉県野田市の安藤建三さん=当時(80)=殺害事件に関する審理に入った。安藤さん事件では16日まで7回の公判が行われ、延べ22人の証人が出廷する予定だ。
検察側は証拠調べで、安藤さんが木嶋被告に送った「(貸した金の)返事がなければ司法手続きに入る。覚悟があるなら連絡しなくてもいい」という内容のメールを朗読。追及を逃れるために安藤さんを殺害したと指摘した。
検察側証人として出廷した安藤さんの長男は、安藤さんが意識を失った際と遺体発見時に、自宅四畳半のベッドで寝ていたと説明。さらに、「四畳半は物置で、誰も立ち寄らない。寝ていたベッドは以前、母の介護で使っていたもので、父が寝ているのはおかしいと思った」と証言した。
また、安藤さんの遺体から検出された睡眠薬の量を調べた医師も証人出廷。この医師は「通常の11倍以上服用していたとみられる」と証言した。
一方、弁護側は冒頭陳述で、安藤さんはくわえたばこで家中を歩いていたと指摘。反対尋問で、長男から「四畳半には灰皿がない」という証言を引き出し、たばこの火の不始末で出火した可能性を強調した。
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