スキーでのダッシュを終え、引き揚げる石川遼=新潟県湯沢町のゴールド越後湯沢CCで
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新潟県湯沢町でスキー合宿中の石川遼(20)=パナソニック=が7日、マスターズへの険しい道のりを歓迎した。前日発表の世界ランクで53位に下がり、出場資格を得られる50位確保は微妙だが、「おかげで心の奥底から刺激がある」とニヤリ。危機感を刺激に、来週からの米国遠征へ気合を入れた。
米国遠征は16日からのノーザン・トラストオープンを皮切りに、マスターズ前までに最大5試合。気の抜けない連戦となるが、「ゴルフに楽しい旅はいらない」とピシャリ。毎年、順大で計測している心拍数などの数値では「副交感神経が高いと言われました」。リラックスに欠かせない数値が高く、緊張する場面でこそ力を発揮するタイプ。それだけに、今の厳しい状況にも「明確な数字の目標ができていい」と笑う。
この日の合宿では上り坂でのダッシュを繰り返して瞬発力を強化。スキーの後は2日連続でフットサルに汗を流した。「アメリカでは毎週ピークに持っていく。今の僕の位置はそれくらい追い込まれている」。ピンチも力に。瀬戸際をしのぎ切り、夢舞台への切符をつかむ。 (寺西雅広)
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