公務員試験のイメージ刷新します--。大阪市は6日、来年度から大卒採用試験を大幅に改革すると発表した。法律や経済などの専門知識を問う試験は廃止し、民間企業と同様の試験内容にするなど、知識量に偏らない「人物重視方式」に切り替える。
府が今年度から導入している方式に準じた。これまで、専門知識を問う択一(マークシート)式は、受験生にとって長期間の勉強が必要で、かえって門戸を狭めていると判断。替わりに、民間企業のように自己PRなどを記す一般的なエントリーシートや、小論文を導入。実施時期は6月下旬から5月上旬に前倒しする。府の受験者は、前年度の8倍以上の2383人に達した。
市任用課の担当者は「クラブ活動に打ち込んでいたために専門的な勉強ができず、受験を諦めていたような人も受けられる。多様な人物が集まってほしい」と期待している。【津久井達】
毎日新聞 2012年2月7日 地方版