経産省で大飯原発再稼働をめぐる意見聴取会 傍聴室や経産省周辺では市民団体らが抗議
関西電力・大飯原発の再稼働をめぐる意見聴取会が8日に行われた。現場は大荒れとなった。
傍聴室に入れないと抗議する市民団体ら。
経済産業省は、またも騒然とした状態になった。
そして、この場所には山本太郎さん(37)の姿もあった。
山本さんは「(傍聴)申し込みはしていましたけど、ブロックされました」と語った。
8日、最終報告書の作成に向け、関西電力・大飯原発の再稼働をめぐるストレステストの意見聴取会が行われた。
しかし8日も、経済産業省前では、ストレステストの会合に対しての抗議をする反原発団体の抗議活動が行われた。
抗議の声を上げる人々の中には、元アイドルの千葉麗子さん(37)らの姿もあった。
千葉さんは「若い世代にも、原発問題に興味を持ってほしいというのはあります」と語った。
今回は、大勢の警察官が動員された。
その理由は、1月18日に行われた意見聴取会にあった。
傍聴を認められなかった山本太郎さんや、市民団体らが猛抗議し、警察官も出動する事態になった。
その後、IAEA(国際原子力機関)の調査団が来日し、「保安院の審査は国際的な基準を満たしている」とお墨付きが出た。
こうした中、行われた8日の意見聴取会。
意見聴取会は経産省の本館で行われ、傍聴モニターは別館に設置された。
しかし、モニター室では、市民団体が「会議室内に入れて傍聴させろ」と猛抗議した。
さらに、外では、事前申請をしていない反原発団体の人たちが、「傍聴させろ」とシュプレヒコールを上げた。
傍聴できなかった山本さんは、「断られました、入り口で。さすがに、壁を登るわけにはいかないでしょ。この冬こそは、次の夏こそは電力が足りなくなると言っていますけど、足りてますからね。その中で、原子力を続けるという意味がわからない」と語った。
この議論のあと、原子力安全・保安院は、最終報告書を原子力安全委員会に提出する予定。
(02/08 18:21)