8日午後、神奈川県大和市で、アメリカ海軍の艦載機から、ジュラルミン製のパネルなど合わせて6つの金属製の部品が落下しました。このうち、1つが走行中の乗用車に当たって車に傷が付きましたが、運転していた人にけがはありませんでした。
8日午後2時すぎ、神奈川県大和市上草柳の県道脇にアメリカ軍の航空機が部品を落としたと、近くで作業をしていた鉄道会社の社員から南関東防衛局に連絡がありました。
防衛局の調べによりますと、部品を落下させたのは、アメリカ海軍横須賀基地を母港とする原子力空母ジョージ・ワシントン搭載の電子戦機EA6Bプラウラーです。アメリカ海軍厚木基地に着陸する直前、基地に隣接する県道脇に、長さ1メートル30センチ、幅60センチほどのジュラルミン製のパネルなど合わせて6つの金属部品が落下したということです。
警察によりますと、このうちの1つの部品が県道を走っていた乗用車の屋根にぶつかり、長さ3センチほどの傷が付いたということですが、運転していた男性にけがはありませんでした。
警察と大和市は、ほかに被害がないかを調べるとともに、アメリカ軍厚木基地と連絡を取って部品が落下した状況などを調べています。
現場は、アメリカ軍厚木基地の北側の畑の中に住宅が点在する地区で、私鉄の相模鉄道や東名高速道路も通っています。
これについて、在日アメリカ海軍司令部は、「今回の事故で厚木基地周辺の皆さんや関係者にご迷惑をかけたことを深くおわびします。事故原因の調査を徹底し、再発防止策を取ります」というコメントを出しました。
[関連リンク] |
|