カラパイアのリアルタイムな更新情報をツイッターで配信!ここをクリック

今日の気になるニュース

歌舞伎の残酷シーンを描いた月岡芳年と落合芳幾の競作「英名二十八衆句」

記事データ
歌舞伎

 衝撃的な無惨絵の描き手としても知られ、「血まみれ芳年」の二つ名でも呼ばれる月岡芳年は、幕末から明治前期にかけて活動した浮世絵師である。慶応2年(1866年)12月から慶応3年(1867年)6月にかけて、同じ歌川国芳に師事していた兄弟子の落合芳幾と競作で描いた「英名二十八衆句」は、歌舞伎の残酷シーンを集めたものだが、一連の血なまぐさい作品のなかでも、殊に凄まじいものであったそうだ。

 絵の描写は江戸時代の社会に裏打ちされたものであり、刀を使っての容赦のない残酷なシーンが描かれている。そんな「英名二十八衆句」の画像が海外サイトにて特集されていた。
ソース:28 Famous Murders With Verse - Spacious Planet
月岡芳年 - Wikipedia

 『英名二十八衆句』は全部で28枚あり、月岡芳年と落合芳幾はその半分の14枚ずつを描いた。

1

2

3

4

5

6

7

8

 月岡芳年は、血を表現するにあたって、染料に膠を混ぜて光らすなどの工夫をしている。この作品は歌川国芳(一勇斎国芳)の『鏗鏘手練鍛の名刃(さえたてのうちきたえのわざもの)』に触発されて作られた。これは芝居小屋の中の血みどろを参考にしている。当時はこのような見世物が流行っていた。

 芳年は写生を大切にしており、幕末の動乱期には斬首された生首を、明治元年(1868年)の戊辰戦争では戦場の屍を弟子を連れて写生している。

 28枚すべての作品はこちらのサイトで見ることができる。(歴史的資料ではあるが残酷シーンが含まれているので閲覧注意)

【月岡芳年】
(英名二十八衆句はリンク先サイトの真ん中ぐらい)
28


無惨絵-新英名二十八衆句 - YouTube


関連記事:
「神が人を作ったのか、人が神を作ったのか?」浮世絵で見る日本の神々
日本における神の概念は多種多様で、人知を超えた絶対的存在である一柱の神のみ崇拝するといった唯一神教的価値観より、神もカミも仏もいるといった多神教的価値観が根付いていると言われている。

江戸時代に生きたご先祖さまの煌く想像力が爆発、浮世絵に描かれた「怪(あやかし)」画像集
江戸時代にも永遠の中2病患者は確かに想像したみたいなんだ。当時の浮世絵に描かれた「妖怪(モンスター)」たちは、かわいらしかったり毒々だったり

江戸時代から明治時代にかけて、日本が作った世界地図
主に18〜19世紀にかけて作られ、使用されていたという日本の作った世界地図の図版が公開されていたよ。昔の日本人目線で、世界の位置を見てみることにしようそうしよう。

1000

カラパイア - TwitterカラパイアのRSSカラパイアのFacebook

コメント一覧

1: 

2012年02月08日 20:57
(X026Rqh40)

1かっけええ

コメントする